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【レビュー】 超ソロ社会 荒川和久著


「2035年に、死別・離別を含めて、15歳以上の人口の半分が独り身になる」

ならば、独り身で生きる力を養うべきだ。

という論点がポイントなのかなぁと思います。

確かに、老後が寂しいと思って、

努力して結婚したとしても、

同じタイミンングで亡くなるということはないのだから、

結婚してもしなくても一緒ですよね。

という論法で話が進んでいきます。

裏を返せば、どうせ独り身になるのなら、結婚してもよくない?

とか思うんですよね。

僕はディズニーランドに行ったことがないんですが、

ディズニーランドに行かなくても、

どうせ夢と魔法の国にずっといるわけじゃないんだから、

行かなくてもいいんじゃね?

みたいな感じで、

まぁ、僕がディズニーランドに行かない言い訳をするかのように、

ソロハラ(独身者に対するハラスメント)を受けている人を、

一生懸命に擁護している感じでした。

とはいえ、

結婚したらかといって、

いつまでも夫婦一緒に過ごすのは寿命的に難しいわけで、

いろいろと未婚なり独身主義の言い訳がしやすい社会になったもんだなぁと感じました。

江戸時代に遡れば、未婚率も高かったし、離婚率も高かったそうで、

「皆婚時代の方が特殊」というのもおもしろい観点ですが、

それはそれで、結婚したかった人もできるようになって、

家族というかけがえのないものを手に入れる経験ができたというのは、

離婚した人でも同じなんじゃないだろうかと思うわけです。

もし、荒川和久さんに結婚経験があり、

やっぱり独身がいいよと自説を語ったとしても、

結局、相手の恨み節っぽくなるんだろうなぁとも思うので、

しっかり偏りなく情報を収集して、

自分で腹を括ることが最も重要な気がします。

とまぁ、こういう自分とは違う価値観に触れることはおもしろいですので、 興味がある人、一読しても良いのではないでしょうか?


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