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【婚活考】 なぜ、晩婚化・未婚化は進むのか

晩婚化・未婚化が進む心理

さっそくですが、

どうして、晩婚化・未婚化が進むのか?

婚活、特に入会金や月会費、活動費が必要となる結婚相談所に入会する人は、

すでに、結婚に対して危機感を感じている人たちです。

結婚相談所に入会すれば、結婚できるだろうという期待と、

本当に結婚相手が見つかるのだろうかという不安、

そして、自分なりの婚期に対してのタイムリミットへの焦りもあります。

特に女性や、後継ぎを期待される長男にとって、

「子どもを授かる」ことが結婚することの重要なポイントになってくるので、

妊娠・出産のリスクを考えれば考えるほど、焦りは生まれてしまいますし、

「子どもが授かれる」可能性のある相手になると、

さらに、選べる結婚相手は絞られてしまい、

絞られた中から選ばないといけなくなるので、

焦りや不安が掻き立てられてしまいます。

このように結婚のために活動してきた、

つまり、そこまで意識的でないにしろ、

友人に「いい人はいない?」と少し話してみたりと、

さまざまな婚活をしてきた人たちが、

一般的に最後に最後に門をたたくのが結婚相談所ですし、

「婚活しよう!」

と具体的に考えて、意識的に実際に行動するきっかけは、

「自分は結婚したいのだけれど、結婚できない」

という危機感を感じた時が最も多いのではないでしょうか。

裏を返せば、晩婚化・未婚化の心理が隠れているように思います。

 

婚活をしない女性の反応

婚活支援の現場にいて、

婚活に四苦八苦している様子を見ているので、

若い独身女性にジャブを打つように、

婚活を進めてみると、ほとんど同じような反応が返ってきます。

「結婚したいとは思うけれど、婚活してまでではないなぁ。」

「今は、結婚ではなく、仕事に集中したい。」

話を聞くと大体、この2つが婚活をしない理由として上がってきます。

結婚したいと思う時期を「婚期」とすれば、

婚期は自分で決めればいいのですが、

自分の設定した「婚期」通りにうまく結婚するためには、

その前にいろいろと準備が必要なわけです。

端的に言えば、婚期に結婚相手がいなければいけないわけです。

結婚相談所に訪れる人は、

自分の決めた「婚期」ギリギリの人か、

「婚期」を過ぎた人が訪れます。

結婚する気のなかった人が急に結婚を意識して駆け込む人もいれば、

ずっと結婚を意識しているものの、なかなか【出会い自体】がないという人もいます。

まず、晩婚化・未婚化が進んでいるのは、ここの知識がないということが挙げられるように思います。

 

結婚したいとは思うけれど、婚活してまでではないという心理

婚活に対する抵抗感が未だにあるようです。

これは「【不自然】の婚活心理」にまとめてありますが、

「いい人と出会えれば、結婚すればよい。」

という考え方が強いのではないかと感じます。

実際に、統計調査でも、

「いずれは結婚するつもりがある」と答える人は、

男女共に9割程度は常にいるのですが、

実際に、結婚のために活動している人は少なく、

結婚のために努力するということが、未だに不自然さを携えてしまっているのです。

受験戦争などもよく考えれば不思議な話ですが、

最近は当たり前のように考えられていて、

行きたい学校へ進学するために当たり前のように塾へ通いますが、

昔は能力のある人や経済力のある家庭の子どもが進学していたわけですが、

今では、奨学金やローンをしてまで進学する時代になりました。

受験戦争も含めて、時代によって常識は変化します。

一部の人がやっていれば、不思議に感じる事も、

多くの人がやれば、それは普通の事になるのです。

婚活がそのようになるかどうかは分かりませんが、

婚活が不自然な事かどうかと言えば、

結婚という目的のために活動するわけですから、

まった不自然な事ではないのです。

「今はいい。」「今のタイミングじゃない」

という言葉をよく耳にします。

突っ込んできけば、

今は仕事や趣味に集中したいとか、

自分や友だちとの時間を大切にしたいとか、

プライベートの時間に重きを置く人が多いように思います。

確かに耳障りの良い理由なのですが、

早めに結婚していく人は、

仕事もプライベートも並行して処理していけるような器用な人かもしれません。

 

結婚や恋愛は邪魔ものなのか

最近の若者の恋愛観でよく話題にされるのが、

「恋愛するのが面倒」

という価値観が紹介される事が多いように思います。

どこかで、結婚や恋愛はプライベートを阻害するものであったり、

仕事や趣味をするにあたって気を使わなければいけないものだと感じているのかもしれません。

バブル期あたり、つまり、皆婚時代には、

月9といえば「トレンディドラマ」と呼ばれる色恋沙汰のドラマの全盛期で、

恋愛は仕事や趣味の足を引っ張るものではなく、

恋愛こそ、仕事や趣味の原動力の様に表現されていました。

しかし、最近では恋愛は労力の様に考えられているのかもしえれません。

この要因を考えた時に、

これはあくまで仮説ですが、

連絡しやすい環境、お互いの状況を早くできる環境が出来上がったというのもあるかもしれません。

これはどういうことかというと、

ネットが発達して、携帯電話は当たり前として、

メールやラインなどでやんわり束縛できてしまうようになったので、

若干、結婚や恋愛に過干渉な部分が出てきたのかもしれません。

「既読無視」という言葉が登場したように、

忙しいとか抜きに返事を返してもらえないと「無視された」と感じ、

相手にしてもらえていないと疑心暗鬼になってしまうことが想像できてしまうので、

連絡が来れば、返事を返さないといけないという新たなストレスを抱えているようにも思えます。

これが恋愛に限らず、友人関係でも同様の対応が求められるので、

とかく恋愛もさらにそのストレスが大きくなるかと考えれば、

「恋愛は面倒」という価値観も想像がつきます。

 

優先順位をつけて行動するのがうまくなってしまった

就職活動が終わると、

主に、仕事・趣味、もし、自立しているのであれば家事が含まれてきます。

ひとり暮らししていなくても、家族とのコミュニケーションもありますので、

家事以外にもすることはあるでしょう。

そして、これに「結婚」を意識して、婚活を含めるとすると、

どうしても、仕事や趣味、家事が優先順位の上位に来てしまい、

婚活はどうしても優先順位的に低くなってしまいがちです。

こここそが、「今は、仕事に集中したい」という言葉に集約されているのではないでしょうか。

それこそ、バブル期は「ブラック企業」という言葉はなかったものの、

「24時間働けますか」というキャッチコピーが生まれるくらい忙しかったはずなのに、

恋愛も仕事も充実させる欲張りな価値観が大部分を占めていたわけですが、

今では、一点集中で「まずは仕事」になっているような気がします。

その合間に、友人と交流するのですが、

恋愛は前述のように面倒なものになってしまっているのかもしれません。

 

未婚化・晩婚化の最大の要因

なんでもなかったもののせいにするのは好きではないですが、

簡単に連絡が取り合えるようになったというのは時代の変化といってよいでしょう。

その分、コミュニケーションを密に取らなくてはいけなくなりました。

つまりは、相手が何をしているのか、情報でもらわなければ納得できない、

もしくは、相手にされていないと感じる人がふえたのではないでしょうか。

また、優先順位付けがうまくなったのか、

それを言い訳にしているのかは分かりませんが、

「今は、まだ仕事に集中したい」

というのが、結果的に晩婚化・未婚化を進めているように思います。

晩婚化や未婚化は意識的な変化ではなく、

時代の変化に応じて、コミュニケーションの取り方が変わって来た事や、

「今は仕事」という常套句が広まってしまったことに要因がある様に思います。

何かしたいと思えばほぼほぼできるのですが、

結婚は相手がいるので、思ったときにすぐにできるとは限らないという知識を知っておくことは大切なことです。

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