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妊活の話


25歳で結婚して、なかなか子宝に恵まれず、

28歳でまず、妻が妊活をはじめました。

もともと教員夫婦なので、

自分たちの子どもと会ってみたい、

自分たちの子どもを育ててみたい、

そんな思いはあったように思います。

はじめは、妻が1人で近くの婦人科で受診していましたが、

結果に恵まれず、より専門的な不妊治療をしている病院へうつることになりました。

紹介状を書いていただいた病院は半年待ち、

これは10年ほど前のことなので、

不妊で悩んでいた夫婦が多かったのだと思います。

当時、29歳で不妊外来を訪れる夫婦は珍しく、

主治医の先生に「早いに越したことはない」と言っていただけました。

ありがたいことに、

妊活をはじめて半年も経たないうちに新しい命を授かりました。

不妊治療はあくまでも、子宮への着床を手助けするもので、

胎児は女性の子宮でしか育ちません。

そして、みなさんもご存知のように、

子宮には受精卵を受け入れるタイミングがある。

それは月に1回だけです。

それに合わせて、さまざまな不妊治療を行います。

月1回、生理がくるかこないに一喜一憂し、

生理がくれば、夫婦で落ち込むのです。

新しい命を受け入れるのは女性です。

不妊症の比率は男女ともに変わらないと言われていますが、

妊娠するのも出産するのも女性ということで、

プレッシャーを感じる女性は多いのではないのかなと思います。

別に、着床するかどうかは神のみぞ知ることで、

あらゆる手段を尽くしても、こればかりは誰の責任でもないのです。

しかし、まじめな女性ほど自分に責任があるんじゃないかと悩んだり、

男性がショックを受けていても、自分の責任に感じてしまいがちです。

どんなに健康な体を持っていても、

本当に月一回のチャンスにかけ、

そして、妊娠を待つしかないのが妊活なのです。

婚活のように、すぐにご成婚する人もいれば、長く続ける人もいる。

妊活も同様で、すぐに子どもを授かる人もいれば、なかなか授からない人もいる。

お互いに言えることは、諦めずに取り組むしかないということです。

そして、妊活で言えば、お互いでしっかりと気持ちを共有することが大切です。

女性ばかりを責めない、だって、きっと一番落ち込んでいるのは女性だから。

でも、不妊症は女性ばかりの問題ではないのです。

男性だって要因はありますし、

妊娠・出産できるのが女性だからこそ、男性は女性を支えるべきだと思っています。

体に1番の影響があるのが女性です。

だから、女性の気持ちを大事にしてほしいなと思います。

男性が不妊治療でできることは少ないです。

さまざまな治療を試して、悩むのは女性の方が多いように思います。

子どもを授かりたいけれど、なかなか授かれない夫婦にとって、

妊活はある意味で本当の共同作業と言えるかもしれません。

だからこそ、男性の協力や支えはとても重要なのです。

婚活をしたら、すぐに結婚できるわけではありません。

同じように、妊活すれば、すぐに妊娠するわけでもありません。

そして、妊娠しても必ず出産できるとは限らないのもまた頭にいれておきたいところです。

しかし、婚活も妊活もどちらも動き続けること以外できることはないのです。


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