第一印象は重要だが、重要ではない ー後編ー
- 婚活先生
- 2017年8月28日
- 読了時間: 7分

【第一印象ほど当てにならないものはない】
前半編では、
【第一印象は重要】であることを論じました。
【相手があなたに感じる第一印象はとても重要なもの】です。
それは、前半編でも詳しく書きましたが、
立場を変えて、【あなたが相手に感じる第一印象ほど当てにならないものはない】のです。
言っていることが真逆です。
でも、あなたと相手の視点を変えてみれば、
この【第一印象】に対する考え方は一変することは当然のことです。
【あなたには一見しただけで、結婚相手かどうか見分ける才能はない】
よく考えてください。
もし、あなたに第一印象だけで、その人が結婚相手がどうか分かる才能があるとすれば、
あなたは、もう結婚していることでしょう。
数多くの人と出会ってきて、
あなたと結婚できる人がたった1人ならまだしも、
そうでないのであれば、
あなたの結婚相手にふさわしい人がまったく現れないとしたら、
それは、出会いがなかったのではなく、
それは、あなたには第一印象だけで結婚相手がどうかを見分ける才能がないということです。
「ビビビッときた」
「キラキラした」
「運命を感じた」
「この人だと思った」
こんな感覚を感じた既婚者もいるかも知れませんが、
僕の周りの既婚者に聞けば、そんなことはなかったと答えます。
松田聖子さんが「ビビビッ」ときて、
結婚しましたが、残念なことに離婚してしまいました。
赤い糸が見えればいいのですが、
僕は未だに、その赤い糸を見たいことがありません。
洋裁店に売っている赤い糸なら、何度でも見たことがありますが、
人の小指と小指をつなぐ赤い糸は見たことがありません。
もし、見える人がいるのならば、
あなたには縁結びのお仕事をすることをオススメします。
既婚者だって、一見で、結婚相手だと分かった人は雀の涙ほどいるかも怪しいものなのです。
【第一印象はよそ行きの姿だ】
前半で話したように、
ファーストコンタクトの印象は大切ですし、
TPOに合わせるということでも、その時、その場所、その目的に合わせることは大切です。
つまり、婚活でのファーストコンタクトは、
偽りとは言いませんが、その人にとってよそ行きのものであって、
あなたが第一印象で自分の良さをどれくらい表現できているか想像して見てください。
おそらく、ほとんど自分の良さを表現できる場なんてないのではないでしょうか?
つまり【第一印象】はあくまでも【第一印象】の域を超えないのです。
あなたが感じとった印象というのは、その人のとても稀な部分であり、
何よりも、その相手の人柄というのは上辺だけでは分からず、
もっともっと奥行きのあるものなのです。
結婚してから、
同居生活をはじめて、
お互いの家の文化の違いに驚くことがあります。
これは、各家庭には各家庭のルールやマナーが存在し、
それが当たり前かのように過ごしていますが、
実は、どこの家もちょっとずつ違うのです。
こんなことは第一印象では分からないのです。
そのちょっとした違いで夫婦喧嘩が起こることもあるでしょうが、
その些細なことがどんなことかなんて、
結婚しなければ誰も予測できないでしょう。
結婚して見えてくるものがあります。
それはさらに惚れ直すものでもあり、
あなたの期待を裏切るものかも知れませんが、
それが結婚するということであり、
結婚には清濁が必ず含まれているのです。
なぜなら、人には奥行きは計り知れないからです。
【第一印象に振り回されてはいけない】
ここで言いたいことは、
今まで結婚相手を見つけきれないかった、
もしくは、離婚相手を見つけてしまった【目を疑え】ということです。
「初めの印象は最悪でした。でも、付き合い始めて、良さが分かって…」
なんてのもよくある話でしょう。
「初めの印象はとても良かったですが、思ったより中身がなかったです…」
なんて話も聞きます。
これは、少し付き合いがあったから見えてきたことです。
だから、僕は世界の中心で愛を叫ぶほどの音量で言いたい!
「第一印象ほどあてにならないものなんてないんだーーーーー!」と。
おっと、失礼いたしました。
一見して、相手の人柄を言い当てることができるのであれば、
あなたは占い師になるべきだ。
極めて優秀な占い師になれるはずだ。
僕もそんな能力が手に入るのであれば、手に入れてみたい。
【第一印象は2種類ある】
ここで大切なことは、
【第一印象】には2種類ある。
それは、相手があなたをみる【客観性の第一印象】。
そして、あなたが相手をみる【主観性の第一印象】。
この二つを間違えてしまうと、婚活はどんどんややこしくなる。
【客観性の第一印象】は前半の話です。
あなたは相手にどう見られるか考えなければいけない。
なぜなら、【客観性の第一印象】は重要だから。
【主観性の第一印象】は後半の話です。
あなたは相手の見方を工夫しなければならない。
なぜなら、【主観性の第一印象】は長い結婚生活を考えると重要ではないから。
【主観性の第一印象】
【主観性の第一印象】をもう少し詳しく解説しましょう。
例えば、婚活のお見合い相手が、まったく話さない人だとしたらどうでしょうか?
あなたは、自分に興味がないと感じるかも知れませんが、
異性慣れしておらず、上手く話せないのかも知れません。
それでは、相手の本質を正しく理解することはできないので、
もう少し付き合って見たとします。
その人は、一対一の婚活の場では何を話していいのか分からずに、
緊張してしまって、頭が真っ白になっていたかも知れません。
じゃぁ、もう少しリラックスできる場で合えば、
もう少し、その相手の好きなことが分かれば、
そして、いろいろ話す時間が長くなれば、
あなたとだけはうまく話せるようになるかも知れません。
そして、あなたはその相手の良さに気がつくかも知れないのです。
あくまでも妄想に近い仮定の話ですが、
結果的の結婚、つまり、なんとなく気になって、なんとなく付き合って、
なんとなく結婚してしまったカップルの多くは、
はじめから、お互いが結婚相手と認識していることは稀です。
そもそも結婚なんて考えずに付き合いはじめることの方が多いでしょう。
その中で、相手の良いところ悪いところを知った上で、
良いところと悪いところを天秤にかけて、
良いところに軍配が上がれば結婚していくのかも知れません。
打算的といえば打算的かも知れませんが、そういう結婚もあるのです。
そういうカップルからすれば、
「全然、好みのタイプじゃなかった」
「第一印象は最悪だった」
「結婚するとは思わなかった」
という、
まさに婚活者と真逆のような言葉が帰ってくるのです。
既婚者は、第一印象から決めているということはほぼないと言えます。
もし、第一印象から決めたとしても、交際相手としてで、
まだまだ結婚相手なんて思っていないはずなのです。
過ごす時間が長いほど、相手のことを知ることができます。
そこで、その相手があなたにとって、大切だと思えるかどうかを判断することの方が意味があるでしょう。
僕は【結婚すること】を目的にするならば、どんな方法でも良いと思っています。
それこそ、くじ引きでやれば、これこそ天の導きなのです。
しかし、【豊かで幸せで継続的な結婚生活】を目標にするならば、
じっくりと人柄を知ってほしいと思うのです。
【主観性の第一印象】なんて本当にあてになりません。
逆の立場で考えて見てください。
目の前にとても好みのタイプの人が現れた。
しかし、好みすぎて、緊張しすぎて、本領が発揮できなかった。
そんな状態の【客観性の第一印象】をあなたのすべてとは思われたくはないはずです。
だからこそ、
これを読んだあなたは、
自分が相手に感じる第一印象を捨て去ってほしいのです。
もちろん、【条件】や【容姿】が明らかに、自分の求める結婚相手よりも下回るなら切り捨てるのも良いでしょう。
しかし、本当に居心地が良いというのは、やはり【相性】なのではないでしょうか。
相手の立場に立って、あなたが感じた【主観性の第一印象】を疑って、
二度三度会ってみることで、あなたの感じた印象が変わるかも知れません。
だからこそ、第一印象ほどあてにならないものはないのです。
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