本当に伝えたい想い
- 婚活先生
- 2017年12月10日
- 読了時間: 5分

結婚した方がいい
誰でも婚活すべき
そんなことを伝えるつもりは毛頭ありません。
僕は結婚して、子どもがいて、不幸だと思ったことはないですし、
妻と結婚して本当に良かったと思います。
ただ、これが個人差の範疇でしかないと、
僕はよく理解しているつもりです。
同性婚のことも考えます。
不妊症や避妊治療のことも考えます。
今の日本の制度では、
同性婚は認められていないので、
「結婚した方がいい」なんて軽々しく言えません。
体質的に子どもが産めない人もいます。
だから、安易に妊娠・出産が正しいかのようなことも言うつもりもありません。
僕たち夫婦は、不妊治療の末に3人の子どもを授かりました。
第一子を妊娠するまでは、
「もし、子どもができないようであれば、夫婦2人きりでもいいよね。」
と言う話も真剣にしました。
子どもを授かるための結婚ではなく、
お互いのための結婚だったから、そういった話ができたのだと思います。
本当に子どもを望まなければ、
不妊治療すらしないでしょう。
2人の中には、子どもを授かりたいという気持ちがなかったわけではないですが、
一つの選択肢として、子どもがいない夫婦生活も考えました。
不妊症の人もいます。
そして、不妊治療もあります。
それでも子どもを授からなければ、
特別養子縁組などの方法もあります。
どういった人生を歩むのかは、夫婦の選択となります。
同性婚も「同性パートナーシップ証明」により、
結婚として、未だ正式には認められていませんが、
社会が徐々に寛容になってきているようにも思います。
今後は、日本でも未婚化がさらに進み、
また、死別や離別の独身者が増えることによって、
事実婚でも結婚と同程度の保証が得られるようになるかもしれません。
将来的には【結婚】の社会通念がより柔軟になってくることも考えられます。
とはいえ、将来的な話なので、楽観視するわけにもいかないかもしれませんが、
【結婚】以外のセーフティーネットが広がることについては、期待したいところです。
「結婚=幸せの象徴」が徐々に崩壊している部分はあると思います。
というよりも、「結婚のデメリット」も広く知られるようになったのがあるのかもしれません。
しかしながら、「結婚のメリット」はなかなか知られていないようにも思います。
損得だけで、結婚を決めるのは少し残念な話です。
一昔前までは、
「結婚しなければいけない」
といった考え方が主流だったといえるでしょう。
今でも、
「結婚して一人前」
という考え方も残っているという人もいますし、
きっとそういう経験をしてきたのだと思います。
それでも、「結婚しない自由」も徐々に市民権を得てきたようには感じます。
さて、結婚する、結婚しない、そういった選択肢に恵まれた現代において、
「結婚する意識」が希薄化するのは仕方がないことだと思います。
2015年の国勢調査で、
「一生結婚するつもりはない」と回答した男性は12%、女性は8%となっています。
「いずれ結婚するつもり」と回答した男性は85.7%、女性は89.3%です。
これは、18〜34歳を対象に行った調査です。
2015年現在、国勢調査の結果によれば、
生涯未婚率は男性で23%、女性で14%ととなっています。
生涯未婚率は、50歳以上で未婚の人の割合です。
現在50歳以上に対する結婚の意識はどうだったかというと、
1987年の国勢調査時に、18〜34歳の意識は、
「一生結婚するつもりはない」と回答した男性が4.5%、女性が4.6%となっています。
「いずれ結婚するつもり」と回答した男性は91.8%、女性は92.9%です。
つまり、
いずれ結婚するつもりだった男性の14.8%、女性の6.9%が、
50歳までに結婚できなかっただろうと想定できます。
少し、荒い計算ではありますが、
「いずれ結婚するつもり」とは、明確な「結婚したい」ではなく、
「まぁ、いいパートナーがいれば、結婚してもいいなぁ」の人も含めた質問項目と考えてよいでしょう。
その結果、いいパートナーがいなければ、結婚しないまま時は過ぎ去っていくのです。
おそらくですが、
当時「一生結婚するつもりはない」といった人の中には結婚した人もいるでしょうから、
なんとなくでも結婚するかなぁと思っていた人でも、
良い出会いがなかったために未婚のままの人もいるということです。
「いずれ結婚するつもり」というのは、なんとなくだからこそ、なんとなく終わってしまうことがあるのです。
もちろん、なんとなくで結婚する人は、既婚者の半数程度と言われています。
婚活で出会った人や、直接婚活で出会った人でなくても婚活した結果、結婚できたと考えている人は、
既婚者の半数程度となっている時代です。
少し、乱暴な統計と分析のように思わなくはないですが、
既婚者の半数が【婚活】を経験して、
生涯未婚率が男性で23%、女性で14%の時代になっているということは知っておいた方が良いと思うのです。
さて、長い長い前置きでしたが、
僕が本当に伝えたい想いというのは、
「結婚がいいよ」「結婚するべきだよ」
とかそういったものではないのです。
結婚したいと思っていたり、
いずれは結婚するだろうと思っていたりしても、
婚活をしなければ、難しい時代になっているのではないだろうかということです。
結婚は良いものだと思いますし、
子どもを育てることも楽しいことだと思います。
しかし、これは僕の一意見に過ぎません。
僕が幸せだから、あなたも結婚した方が良いというのはあまりに横暴です。
しかし、
もし、結婚したい、子どもが欲しいと思うのであれば、
漠然と【よい出会い】を待つのではなく、
自分から積極的に機会を作っていく必要性があると思うのです。
それがまさに【婚活】だと思っています。
自身の子どもを授かるにはタイムリミットがあります。
結婚にはタイムリミットはありません。
いつでも結婚しようと思えば、婚活はできます。
しかし、相手となる独身者は減ります。
選べる相手が少なくなるということです。
婚活にはパワーが入ります。
歳を重ねてからの婚活はやはり疲れるように思います。
「いずれ結婚するつもり」は、
出会いのなさや、年齢によって、諦めに変わってしまわないだろうかと思います。
大事なことは、
結婚や婚活、妊活のことをよく知って欲しいのです。
よく知った上で、しっかりと自分自身でどうすべきか選択して欲しいのです。
結婚するしないはあなたに決めてもらいたいのです。
その上で、必要な知識を伝えたいというのが、僕が婚活先生を続ける動機です。
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