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【第一印象】の婚活心理


「第一印象」で分かるのか?

婚活の【三大いい人】ということで、「婚活心理学」では、

【条件のいい人】

【容姿のいい人】

【相性のいい人】

この三つを指すこととします。

【条件のいい人】とは

【条件のいい人】というのは、

結婚生活を送る上で、

安心して生活を送っていけそうと思える職業や肩書き、収入のある人を指しています。

また、子どもを希望する場合は、年齢を気にされる方も少なくはありません。

この条件をある程度絞れることができるのが婚活の一番の特徴と言えるかもしれません。

裏を返せば、好きになってしまった人と結婚する場合は、

よほど条件が悪くなければ、結婚に踏み切れる場合もあります。

とはいえ、愛があればお金などなくても生活できるとは言い切れないのも事実です。

せっかく婚活をするのであれば、意識はしておきたい部分です。

仕事上の付き合いで知り合うことがあれば、ある程度の情報は手に入れることができるでしょうが、

具体的な部分は、交際をしてみないと分からない部分ではありますが、

婚活では、プロフィールを閲覧できる場合があるので、条件による選択もできます。

婚活の一番の特徴ではありますが、婚活のネックになっている部分でもあります。

【条件のいい人】がネックになる場合は、別の機会に書きたいと思います。

【容姿のいい人】とは

【容姿のいい人】というのは、

単純にいえば、好みのタイプだったり、生理的に受けつけない容姿だったりと人それぞれです。

好みのタイプの人と結婚したいと思うのが人の常です。

また、他の【いい人】と比べて、直感的に判断するものでもあります。

今回は、ここが大きなポイントになってきます。

【相性のいい人】とは

【相性のいい人】というのは、

性格の良し悪しというよりも、

一緒にいて不快ではないとか、心地よさといったものになります。

今回のテーマである「第一印象」とは、実は一番遠いところにある【いい人】となります。

恋愛対象だとは思っていなかった人が、いつのまにか恋愛対象になる場合、

自分が持っていた相手の人柄ではない部分が琴線に触れることで、

恋愛に発展した可能性が考えられます。

相手をよく知っていくうちに、相手の良さを理解してはじめて分かる部分です。

 

面接官は10秒で合否を決めている

面接官が受験者がドアをノックして、どの程度で合否を判断しているかを調査した研究があります。

そこで分かったことは、10秒でほぼ合否が決まるということでした。

面接官は、10秒間の所作で、採用か不採用かの判断をし、

残りの面接時間は、

採用の場合は、採用する理由を、

不採用の場合は、不採用の理由を探すという結果だったわけです。

目利きがある程度できるであろう面接官でさえ、10秒で判断します。

婚活においても同じ可能性が考えられます。

なぜなら、婚活も面接もやっていることはほぼ同じだからです。

相手のプロフィールを手元に置きながら、

相手の所作を注意深く観察している。

ここまではよいのですが、

この後、自分のパートナーにふさわしいかどうかの判断は、

10秒後には終わってしまっているといことです。

そして、その判断に基づき、

ふさわしいと思えば、その人の良いところを探し、

ふさわしくないと思えば、その人の粗を探すのです。

中には、明らかに無関心である態度を示す人さえいます。

ここで問題にしたいのは、

「婚活において、その10秒の判断が正しいのかどうか?」

です。

人は「言い訳」好む生き物です。

なので、自分が決めた判断に対して、それにあった理由付けをしようとする傾向があります。

また、自分の持っている印象に引きずられてしまう心理は誰にもあり、

「ハロー効果」や「後光効果」として知られているものです。

これは、無意識にやってしまうことなので、

それ自体が良い悪いではないのですが、

「第一印象」だけで判断するのことは、結婚相手を探す婚活においてはとてももったいないことだと言えます。

 

自分の目利きに引きずれることの危険性

みなさん、どれほど自分の目利きに自信があるでしょうか?

僕は教育現場にいて、面接でも婚活でもありませんが、

多くの大学生や生徒と出会ってきました。

常に注意しなければいけなかったことの一つが、

「自分が決めつけた人間像で相手を極力見ないように気をつけること」

ということです。

教育を行う際に重要なことの一つに「子ども理解」と呼ばれるものがあります。

言葉の通り、子ども一人ひとりを正しく理解することです。

そして、「自分が決めつけた人間像で相手を判断しないように気をつけること」は、

日常生活の中でも気にするようにしています。

例えば、十数年の付き合いのある妻に対しても、

その日の調子や仕事での出来事などで、振る舞いが変わることがあります。

常に同じ行動をできる人はほぼいないし、

自分が決めつけた人間像というのは、判断した瞬間は正しくても、明日は同じとは限りません。

もちろん、大きく性格が変わる訳ではありませんが、

自分の目利きがあてにならないことを知っておけば、

相手に良い印象を持った時に、過度に良い印象を持ってしまって、あとで失望することもないですし、

なによりも、相手に悪印象を抱いた時に、必要以上に相手のことを悪く思わなくてすみます。

『見た目で決めつけないで欲しい。』

そう思ったことは誰しもが持っているのではないでしょうか?

見た目で判断された結果、

良い方向に働けば良いですが、

あらぬ疑いをかけられるのは気分の良いものではありません。

子ども心に、先生のえこひいきを感じていたのは、

こういう心理が先生に働いていたのかもしれません。

たくさんの人に出会ってきた僕自身も目利きには最新の注意を払います。

そして、基本的に「第一印象」だけでは10%ほども分からないだろうと思っています。

とはいえ、経験があるので、分かりやすい人はズバッと言い当てることもあるので、

びっくりされることもあります。

それでも、自分の人を見る目というのを過信してはいけないと常に思っています。

よほど訓練していないのであれば、

自分の目利きは疑った方が良いと思っています。

 

結婚すれば「第一印象」なんて不要だ

実は結婚すると「第一印象」なんてものはなんの役にも立ちません。

前述の通り、第一印象で分かるものは微々たるもので、

それこそ、その人の表面だけであって、その人の人柄まで触れるのは難しいのです。

交際中は仲が良かったはずの二人が、

結婚し、共に生活をはじめたら、

各家庭のルールが違うことで驚くこともあります。

夫婦二人の時は、仲が良くても、

子どもができて、教育方針で衝突して、口論が多くなったという話も聞きます。

ケンカするほど仲がいい。

夫婦げんかは犬も食わぬ。

と言いますが、

第一印象よりも交際中や結婚してからの方が、相手のことをよく知るきっかけが多くなります。

なぜなら、一緒にいる時間が長くなるので当たり前のことです。

結婚生活が長引けば、相手の第一印象は特に意味がなくなり、

第一印象とはその程度のものなのです。

それこそ、自分の親でもいいし、近くの夫婦に聞いてみるのもいいと思います。

「相手の第一印象覚えている?」

この答えに対して、

「そんな昔のこと覚えていない。」

という人が圧倒的に多いのではないかなと思います。

僕は、妻から聞き出した。

「はじめ会った時は、軽々しく話しかけてきてチャラいと思った。」

というのは覚えていますが、

妻に対しての印象は、

「同じ研究室の沖縄から来た女子」

くらいで、性格や人柄なんかこれっぽっちも情報としてないのです。

人は変化する生き物でもありますから、「第一印象」で判断するのは早計だと思っています。

 

といっても、第一印象は重要

ここまで読んだ人の中には、

『第一印象に気合を入れなくてもいいのかぁ。』や、

『とはいっても、第一印象が悪いとダメじゃないか。』と思った人がいるかもしれません。

ここまで論じてきたものは、

あくまでも、自分の考え方の話です。

「第一印象だけでは人柄までは分からないから、安易に判断しない。」

この気持ちを持つだけでも、【いい人】に出会える可能性は高くなります。

人間関係はお互い様ですから、

自分の価値観だけはなく、相手の価値観も考えなくてはいけません。

今までは、自分が面接官の立場での話をしてきましたが、

これからは、面接を受ける側の立場で考えていきます。

「ハロー効果」「後光効果」のように、

人は、思い込んだ印象に相手を当てはめようとします。

婚活をする人すべてがそうしないようになってくれることが一番の願いではありますが、

この無意識の心理が働くのが当然だと考えれば、

自分の身なりには気をつけなければいけないことは分かってもらえるでしょう。

つまり、悲しいかな、

「人は見た目で決めつける生き物」

なのです。

面接する時には、どんな服装をするでしょうか?

日本では、リクルートスーツなどを正装に身を包むことが常識です。

まず、「TPOが分かっているか」ということが判断されます。

もちろん、自分らしい装いで面接を受けて採用にいたることもあるでしょうが、

婚活における面接官も企業の面接官同様に、

やはり、身だしなみがしっかりしているかで、

その人がしっかりした人かどうかを判断してしまうのです。

日本において、身だしなみはマナーですから、

相手が不快に思わないように、その場所や目的に会った服装をすることで信頼を獲得できます。

つまり、「ハロー効果」を良い方向で活用することが理想的です。

ここでは、無関心になられるような身なりではなく、

相手に好感を持ってもらって、興味を持ってもらえる服装が好ましいと言えます。

 

身だしなみはどうすれば良いのか

中には、身だしなみが良いのかどうか判断できないという人もいるでしょうから、

そういう場合は、自分で悩んで判断するのではなく、

客観的に判断してもらうのが良いでしょう。

最近は、パーソナルスタイリストといって、

その人や目的などに会った服装をコーディネートしてくれる人もいますので、

ここ一番の勝負だと思って、活用してみても良いでしょう。

異性の友達に買い物に付き合ってもらうことができればいいですが、

自分の以外の誰かに相談するだけで客観性が上がります。

結婚相談所に入会しているのであれば、

仲人やカウンセラー、アドバイザーなどのスタッフに相談してみるのが一番です。

 

悲しくも人は見た目で判断するが、自分はしないこと

残念ながら、「第一印象」は結婚においてはほぼ意味をなさないのに対して、

短い時間で判断を迫られる「婚活」においては重要です。

多くの人が見た目、つまり第一印象で判断するでしょう。

しかし、それはもったいないことなのです。

付き合いが深いからこそ知っている人柄があるように、

例えば、家族だからこそ分かるし、受け止められる個性があるように、

家族になる人を「第一印象」という狭い視野で見るのはもったいないし、

結婚生活を送る上でも、

自分の決めつけた相手の人間像と比較しながら苦しむよりも、

相手の新しい部分を楽しめた方がよっぽど素敵な結婚生活が過ごせるのです。

ありのままの自分を知ってほしいところですが、

婚活の場では一旦我慢が必要です。

ありのままを知ってもらうのは、デートを繰り返してからでいいのです。

自分をよく知ってもらうためには、短い婚活の時間では足りないわけですから、

デートへのステップへ進む努力は必要です。

そのための今回のポイントは、

・「第一印象」なんて重要ではない

・相手には決めつけられるから、「第一印象」は重要である

矛盾するようですが、

基本的に人間関係は、自分の立場と相手の立場で矛盾するものなのです。

あなたが、それ相応の努力をして、選ばれないのであれば、

努力がまだ足りないのか、

相手に寛容な見る目がないということです。

努力できることは努力し、うまくいかなくても落ち込む必要はないのです。

婚活はご縁そのものですし、

第一印象だけで判断する相手よりも、

もう少し知りたいと思ってくれた人へ時間を費やした方が価値のある時間の使い方だといえるでしょう。


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