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諦める必要はないんだよ


結婚してはいけない人などいない

結婚は誰にでも平等です。

しかし、渋い話をあえてするのなら、結婚相手は誰にでも平等ではなく、

自分に好意を寄せてくれている人の中で、

自分が好意を寄せた人としか結婚することはできません。

誰もが認める素敵な人と呼ばれる人と、誰でも結婚できないという点では不平等ですが、

自分だけの【いい人】と共に幸せになろうとする点では平等だと思っています。

結婚してはいけない人などいないのです。

 

日本は皆婚時代を駆け抜けてきた

皆婚時代と呼ばれ、ほとんどの人が結婚する時代がありました。

1985年の生涯未婚率を見てみると、

男性で3.9%、女性で4.3%となっています。

2015年の調査結果では、男性で24.2%で、女性が14.9%ですから、

この40年弱で男性で6倍、女性で3倍程度になっています。

もともと男女差にそれほど開きはなかったのですが、

男性の生涯未婚率が大きく差を広げて増加している様子が見られます。

男女ともに、

結婚しなくても生活できるようになったのか、

結婚できなくなったのか、

さまざまな推測はできますが、

特定の要因を絞り出すのは難しいように感じています。

さて、夏目漱石の「草枕」に、

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

という一説があります。

僕は、この一説を読み解きながら、

『夏目漱石の時代も、今もそれほど変わらないなぁ。』

と思うのです。

人の根本的な部分はそれほど変わっていないのはずなのですが、

社会の変化に応じて、人の生活形態は変化します。

確かに結婚しにくい世の中になったのかもしれません。

それは、女性が活躍できる場所が増えたとか、

結婚観の自由度が高まったなど良い部分もあるので、

「結婚しなくても良い社会」になったということを、

一概に悪いものとして捉える必要はないと考えています。

反して、

「経済力がないから自分は結婚なんてできないだろう。」とか、

「障害があるから結婚なんて無理だ。」とか、

「貧困家庭に生まれた自分は、幸せな家庭を築けない。」とか、

「子どもの頃、虐待を受けたので、子どもを授かっても虐待してしまうかもしれない。」など、

結婚を諦めてしまう現状が報道で伝えられるようにもなりました。

また、

自分に自信が持てなければ、

そもそも結婚なんてしなくても良いものを頑張って、

無駄に傷つく必要はないと感じる人もいるかもしれません。

実際に、僕も妻もお互いに出会い、交際をはじめるまで、

自分に自信がなく、結婚は「できたらする」程度のものでした。

お互いに高学歴ですが、自信があったわけではないのです。

自信は何かを得ることによって得られるものではなく、

自分で覚悟した時に得られるものなのかもしれません。

 

雇用形態によって足踏みする現状

未婚率の上昇について議論される中で、

トピックの一つに上がるのが、

正規雇用と非正規雇用です。

実際に未婚率については、

正規雇用と非正規雇用では、非正規雇用者の未婚率が正規雇用者の未婚率の2倍程度になります。

「男は仕事、女は家庭」という呪いが今もなくはありません。

男子たるもの一家の大黒柱にならねばならず、

愛する女性に辛い思いをさせたくないという気持ちもあるでしょうし、

女性としても、妊娠・出産に伴って離職する人が6割と言われる時代ですから、

男性に頼りたくなるのも仕方がないことです。

また、教育現場に勤めていた頃の話ですが、

教員には、正採用と、非正規雇用とほぼ同等の臨時採用の2種類があり、

女性の方でしたが、

「教員採用試験に合格(正採用)するまでは、結婚できない。」

という考えの方もいました。

自分の経済基盤がしっかりして、一人前の社会人であり、

一人前の社会人になって、ようやく結婚という次のステージに進めるという考え方でした。

この考え方は、徐々に広がっているように思います。

よく若い女性から「今は仕事に集中したい。」という言葉を聞きます。

結婚をするためには、「社会人として自立すべき」という呪縛もあるのかもしれません。

しかし、大事なことは、

「非正規雇用だから結婚できない。」などという世迷い事はなんて信じなくて良い。

ということです。

先ほど、正規雇用者の2倍程度の未婚率と書きましたが、

非正規雇用者が結婚していないという事実はないということです。

 

結婚するかしないかの判断は自分で決める

誰にでも平等に結婚の自由があるのです。

二十歳を超えれば、基本的に両性の合意、つまり2人で結婚するかどうかを決めることができます。

結婚する自由というのは、「結婚を諦める」ということではなく、

「結婚したいかしたくないか」を決めることができるということです。

結婚願望があるにも関わらず、

そこらへんに転がっているなんらかの理由を言い訳に結婚を諦めることではありません。

努力しても【いい人】と出会えるかは分かりません。

仮に【いい人】と出会えたとしても、

相手があなたと結婚したいと思わなければ、結婚には至りません。

これは、例え交際に至ったとしても、

今は、結婚するしないの自由が浸透しつつあるので、

交際相手が「結婚しない主義」の人であれば、

結婚へ至ることもありません。

辛い話ですが、これはどうしようもない事実なのです。

結婚のデメリットばかり集めたような本もあります。

そして、独身であることのメリットも書かれています。

何事にもメリット・デメリットがあって当然です。

だから、結婚にもデメリットもあれば、メリットもあると思っています。

僕は、結婚して良かったと思っていますので、

もし、「結婚したい」と思っているのにも関わらず、

経済力や容姿、年齢などを理由に諦めるのは悲しいことだなと思って、

婚活先生としての活動をしています。

 

結婚はメリットは最高の理解者がそばにいること

自分自身に優劣をつけることはもちろん、

結婚相手に優劣をつけることは愚の骨頂です。

「この人しかいなかった」こそ真理だと思っています。

結婚した瞬間、かけがえのない相手となるのです。

もちろん、

うまくいかない場合もなくはないでしょう。

それは結婚に限らずなんだってそうなんです。

しかし、離婚するにしろしないにしろ、

そこで選んだ選択は、間違いなくあなたにとってベストだと僕は信じています。

「諦める」という選択も現状のあなたにとってベストなのかもしれません。

ただし、婚活をはじめる人の中には、

「諦めたはずなのに、諦めきれなかった。」

という人も少なからずいるのです。

ならばこそ、

社会の雰囲気に流されてしまって、

なんらかの理由を持ち出して、安易に「諦める」という判断をしないでほしいのです。

結婚はいつでもできます。

しかし、妊娠・出産は年齢を重ねるにつれ、男女ともにさまざまなリスクを伴います。

婚活だって、年齢を重ねるほど難しくなることがほとんどです。

結婚はいつでもできますが、

あなたを受け入れてくれる結婚相手がいつでも見つかるということではありません。

 

アクションを起こすことで世界が変わる

結婚願望のなかった僕が結婚生活を送っているのは、

妻との交際があったからです。

残念ながら、日本ではどちらかが交際意思を伝える、

つまり、告白しなければ、交際に至りません。

結婚を意識しなくても、交際には興味がありました。

そして、勇気を出して告白したから、今の結婚生活があるのです。

ちなみに、学生時代の年収も経済力もない時代に付き合いはじめて、

仕事も決まっていない状態で結婚を意識していました。

多くの既婚者の出会いのきっかけは学校、職場、親族・友人の紹介です。

学校を機に結婚する人は「経済力」を考えるでしょうか?

職場を機に結婚する人は「容姿」を気にならなくなるはずです。

親族・友人の紹介もはじめは結婚を意識していないかもしれません。

僕の知る限りでは、

「結婚しないで良い言い訳」

「結婚できないことを正当化する言い訳」

「諦めるに十分な言い訳」

がたくさんあります。

しかし、

その言い訳たちは「幸せな結婚生活」とはまったく関係ないように考えています。

じっくり考えて、よくよく考えて、その上で、

「結婚しない」という決断をするのならそれで良いと思います。

しかし、諦めることと決断では意味合いが大きく違います。

【いい人】がいるのであれば、

もしくは【いい人】がいるのであれば結婚したいと思っているのであれば、

結婚を諦める理由はこれっぽっちもないのです。

自分を卑下して諦めるのなら、そんな辛いことはありません。

幸せに家庭で育ったのなら、憧れもあるでしょう。

辛い家庭に育った人だって、反面教師に良い家庭を築きたいと思っている人もいるかもしれません。

愛する人、そして愛している人が側にいることこそ、結婚の最大の魅力なのです。


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