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育ってきた環境という呪縛

  • 婚活先生
  • 2017年5月31日
  • 読了時間: 5分

育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない

山崎まさよしさん作詞・作曲で、SMAPにも楽曲提供された「セロリ」という曲の一節に、

「育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない」

という歌詞があります。

価値観というのは、家庭の影響を大きく影響します。

食べ物の好き嫌いはともかく、

常識というものは、社会的一般的な常識とは別に家庭の常識が存在します。

そして、家庭の常識はそれぞれの家庭によって千差万別なのです。

お互いの違うこともそうですが、

何よりも育ってきた環境が違うことを意識することは重要です。

 

結婚して経験する家庭カルチャーショック

結婚するとお互いの家庭の文化の違いに驚かされることが多々あります。

もちろん、結婚しなくても価値観の違いはその人の育ってきた環境によって違うことを知ることはできます。

大学在学中に、

「口論してこそ、仲の良い証」

という価値観の後輩がいました。

僕はできれば口論は避けたい人間で、

別に口論しなくても仲良くなれるものだと思っていたし、

お互いの歩み寄れる距離を模索することの方が大切だと思っていたのですが、

「口論しない=心を開いていない」

という価値観の持ち主だったわけです。

育ってきた環境で大きく差が出るのは、やはり家庭と言えるでしょう。

学校はほぼ同じです。

その次は、住んでいる地域によって差が出るかもしれませんが、

各家庭の独自ルールは、当たり前のことだとして染み込んでいることが多く、

気づかないことが多いように思います。

家庭の中で有効なために、家庭を築いた時に徐々に分かってくることもあるのです。

結婚後や交際中に違和感を感じるのはこう言った家庭文化の差によるものではないでしょうか。

特に結婚の具体的なイメージについては、

良くも悪くも自分の両親しか見本がなく、

それに寄せるのか、それと真逆を行こうとするかの二極論になりやすいように思います。

 

高圧的なのが悪いのか、ざっくばらんが悪いのか

「男は仕事、女は家庭」の時代は、

稼いで養っているのだからと、

男性優位の男尊女卑のような家庭が多かったかもしれません。

選挙自体も女性が投票できるようになったのもしばらくしてからです。

そこまでいかずとも、

男性は家計を支え、女性は家庭を守るという感覚は、

この共働きの時代になってあまり変化していないように感じます。

実際に、共働きでも男性の家事・育児に参加する時間について、

日本の男性は諸外国の男性と比べてほぼしないに等しいと言えます。

一昔前は、

専業主婦が当たり前のような時代もあり、

外で働かないのだから家庭のことはするという妥協はできたものの、

それほど稼ぎが変わらずとも、男性が家事・育児に参画しているとはお世辞にも言えないのが現在です。

そんな中で、

あなたの父親はどうだったでしょうか?

あなたの母親はどうだったでしょうか?

昭和の家庭ドラマでは亭主関白な父親が描かれることが少なくはなく、

女性は三歩下がってと言ったようなドラマが散見されます。

父親が母親に対して高圧的だった家庭もあったのではないでしょうか?

そんな中で育てば、夫婦関係での力関係が不平等で当たり前だと思うかもしれません。

その代わりと言ってはなんですが、

もしかすれば、経済的なことは男が責任を持たなければならないと思っている人もいるかもしれません。

ある調査によると、

女性より収入の少ない男性の方が、

その男性性を維持するために家事・育児をしない傾向があるそうです。

高圧的であることで自分のプライドを維持してしまうようです。

別の家庭では、

親も子も思ったことを失礼にならないように、

ざっくばらんに話す家庭があったとします。

というのも、僕の育った家庭は子どもの意見も尊重してくれるので、

口論までは行きませんが、簡単なディスカッションのようなものが行われる時があります。

僕はこれが当たり前の家庭の風景だと思っていました。

しかし、これをみた妻はびっくりしたそうです。

子どもが親に向かって反論している姿は彼女の家庭像にはなかったようなのです。

なので、僕が妻の両親に反論する様子をみて『失礼な人だと思われる』と内心不安だったようです。

現代では男尊女卑は当然のごとく良いものではないことは誰もが知っていますが、

家庭の中に入ってしまうと、未だに男尊女卑的な価値観の男性も、

潜在的に受け継いでしまっている女性も少なくはありません。

当たり前すぎることには人は気づかないものなのです。

自分が目の当たりにしてきた家庭という育ってきた環境が、

どうしても自分が築く家庭のお手本になりやすいのです。

各家庭は各家庭のバランスがあります。

DVなど人権侵害のようなものでない限り、

当事者同士で考えていかないといけないものであり、

何が良いか悪いかは第三者が述べるべきものでないと思っています。

とはいえ、

何か違うと感じるようなことがあれば、

第三者に相談を求めることは、

健全な結婚生活をしていく上で必要なことだとも考えます。

 

まったく新しい家庭を築く覚悟

イデオロギー仮説というものがあります。

それが当たり前だと思い込んでしまって社会規範などのことで、

「男は仕事、女は家庭」という呪縛は今もなお健在と言えます。

男性の中では、結婚したら妻が家事をやるもの。

女性の中では、家事をしたら仕事ができるもの。

誰が決めたわけではなく、

そう言った時代の夫婦の家庭に生まれただけで、

本来、平等かつできる人ができることをやればいいものを、

掃除や洗濯が行き届いていなければ妻の責任になるような社会が未だ存在します。

主夫として僕が感じるのは、

幼稚園の先生が無意識に発している、

「毎日、料理をしてくれるお母さんに感謝して」

と言った言葉でしょうか。

悪意なく「料理する人はお母さん」というイデオロギーが存在するわけです。

結婚する時に意識したいのは、

育ってきた環境が違う2人が築く家庭はまったく新しいものであるはずだということです。

もちろん、どうしても抜け切れない価値観があるかもしれませんが、

どちらかがしんどくなった時に、しっかりと話し合えることが大事なのです。

そして、マイナーチェンジで良いので、

お互いにマッチした結婚生活を築き上げていくことが大切です。

常識というのは、力のある人の都合の良いルールの場合があります。

そういう意味でも、一度、常識を疑うことが必要なのかもしれません。


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