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【共有時間】の婚活心理

  • 婚活先生
  • 2017年6月4日
  • 読了時間: 6分

共有時間が長ければ長いほど情が移る

犯罪心理学の中に、

誘拐犯の心理というのがあります。

誘拐犯は被害者との時間共有をできるだけしないそうです。

アマの誘拐犯というのもなんですが、

誘拐に慣れていない犯人ほど、

人質を殺害せず、共に過ごす時間が長くなるそうです。

犯人からすれば、共に時間を過ごし、

自分たちの様子を見ている被害者は、

身元がバレる危険性のある被害者を無事に解放して、

情報提供されると困るわけですが、

共有する時間が長くなればなるほど、情が移り殺害にできなくなる可能性があるそうです。

過去の誘拐事件の中に、

誘拐された女子高生と誘拐犯の間に恋愛感情が芽生えたとされる事件がありました。

その事件は「女子高校生誘拐飼育事件」という小説の原案になっています。

 

婚活の難しさ

婚活の一番の難しさは、この「共有時間」の短さです。

過去、

お見合いといえば、親が縁談を組んでの家同士の結婚です。

結果、本人の意思というよりも、家長の意思の方が優先された時代と言えるのかもしれません。

その後に「恋愛結婚」という言葉が広まり、

憲法にも「結婚の自由」として両性の合意によって結婚できるとしてあります。

それを受け、成人すれば、自分が選んだ相手との合意のみによって、現在は結婚できます。

とはいえ、家族の関わるものなので、

2人だけで結婚を決めるということは今でも難しいようです。

お見合い結婚が主流だった頃は、

相手との「相性」は、結婚してから築くものでした。

そして、恋愛結婚へと変遷を遂げる途中で、

【相性のいい人】と結婚する時代へと変わっていくるわけです。

現在の婚活は、お見合い結婚と恋愛結婚のちょうど中間にあるような状態です。

一期一会のお見合いという形態を取っているものの、

自分にとって【三大いい人】である【条件・容姿・相性】も見極めて結婚するわけです。

一瞬でこれらの判断をしなければいけいない「婚活」はやはり難しいのです。

 

お見合い・恋愛・婚活

お見合いは運を天に任せるか、仲人となる人の勘を信頼するしかありません。

仲人はお互いの性格などを知っているわけですし、

夫婦間で何かトラブルが起こった時の相談役にもなりました。

恋愛の多くは、多くの異性の友だちの中から、

恋人候補が選ばれ、そして、交際へ発展していくわけです。

冒頭の共有時間で考えれば、恋愛対象かどうかは置いておいても、

相手を知って情が移るための共有時間が長いと言えます。

もちろん、結婚は情だけでするものではないですが、

結婚歴が長い夫婦は情で結ばれているとも言われます。

美輪明宏さんが、「恋愛・愛情」は漢字の通りの順に進展すると話されていたことがあります。

恋に始まり、愛へと代わり、最終的には情へと変化するそうです。

子どもに恋心を抱く人もいるかもしれませんが、

ほとんどの親が愛情を持って接しているでしょう。

そして、愛と情を持って、子どもの自立を願うものだと思っています。

また、

僕の友人女性の話ですが、

大学在学時代に、

「友だちは友だち、恋人は初めから恋愛対象で、友だちが恋人になることはありえない。」

と僕の目の前で、友人男性を振っている場面に居合わせたことがあります。

友人男性は、

「いつ恋愛感情に変わるか分からないじゃないか。」

と告白のディスカッション?は平行線を辿りました。

余談ですが、なかなか第三者としては辛い場面に立ち会いました。

数年経って、その女性から結婚のお知らせが届きました。

なんと長年友人として親交があった友人と結婚したという報告でした。

少し複雑な心境でしたが、人の価値観は変わるものですし、

本人が納得していれば、水を差す必要もないかなと思い、

気になったものの理由を聞いてはいません。

もしかすれば、長い共有時間が「恋愛対象」としてではなく、

「結婚対象」としては問題なしと判断させたのかもしれません。

この事例から「恋愛」と「結婚」は別物なのかもしれません。

もちろん、こんなケースはこの1組しか知らないので、

代表例としては取り扱えませんが、人の気持ちの変化を知る興味深い事例です。

さて、近年の婚活は、

この共有時間が難しく、恋愛に発展するかどうか、

もしくは、恋愛にならずとも結婚相手とふさわしいかどうかを、

判断する前に決断しなければなりません。

しなければならないのではないのですが、

そういった間違った常識が一般的になっているように思います。

 

共有時間はどうすれば伸ばすことができるか

婚活は共有時間が短く、そのため、相手の人柄やなんらかの情が湧くチャンスが極端に減ります。

お互いに相手のことをほとんど知らないまま、一期一会の時間を過ごして、

多くの場合が「はい、さようなら」となるわけです。

しかし、共有時間が短いから、「婚活は難しい」と結論付けてしまうのはもったいないので、

打開策を考えていきたいと思います。

リアルな時間は限られてしまっています。

なので、バーチャルな時間をどう活用するかということになります。

つまり、限られた時間の中でのやりとり以上に、

趣味や今までの経験などのお互いに共感できるところをいかに増やしていくかということです。

実際に共有した時間ではなく、

お互いの過去の経験で共感しあえるものがあれば、

それは擬似的にお互いの共有時間に近づきます。

例えば、趣味が同じとか、好きなアーティストが同じとか、

そういったところで、妙にハマるという感覚は、

共感が擬似的な共有時間を生み出しているとも言えます。

同じ感覚を共有することが結果的に、

お互い別々に過去に経験したことであっても、

時間の共有となるのです。

つまり、自分と相手の共通部分を見つけることができれば、

実際のお見合いに使っている時間以上の共有時間を生み出すことができはずなのです。

 

同じ釜の飯を食う

冒頭で説明したように、共有時間が長いほど、人は相手に情を感じます。

同じ釜の飯を食うと言いますが、

実際に食事を共にするだけではなく、

一緒に過ごす時間を共有することに意味があるのです。

人は認められたい生き物なのです。

そして、時間を共有するということは、

自分と過ごした時間がある、つまりは、自分のことを認識している時間が長いということです。

教育学的なテクニックとして、

自分から自己紹介したり、子どもたちにさせたりするのは、

実は共通点を見つけることでもあります。

ただ、自分を知らせるということよりも、相手を知るということよりも、

擬似的な共有時間を増やすことで、

親近感を分かち合うことが大切なのです。

相手を知るということや、

自分を知らせるということは、

知ってもらうことよりも、

共感しあえるところを意識する方が、

より興味を持ってもらえやすくなります。

実は、自己紹介や相手の理解が、

婚活の短い時間にはとても重要なのです。

そして、もっと単純な方法は、

まずは、誰とでも選んでくれた人と時間を分かち合ってみることです。

そうすれば、お互いの悪さもですが、良さも見えてくるものです。

結婚すれば、良さも悪さもひっくるめて引き受けなければ、

長い結婚生活を謳歌することはできないと考えています。

相手を知ること、そして、自分を知ってもらうことが夫婦円満の秘訣でもあるのです。


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