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【婚活考】 婚活のスタイルは変化せざるを得ない

  • 婚活先生
  • 2017年6月15日
  • 読了時間: 9分

時代が変われば価値観も変わる

「最近の若者は…」というフレーズはどんな社会人でも通ってきた道じゃないだろうか。

もちろん、自分のことを言われているわけではないのかもしれないが、

十把一絡げにされて、「最近の若者は…」と言われる。

僕はちょうど「ロストジェネレーション世代」で、

ロスジェネ世代と呼ばれる世代に分類される。

簡単に言ってしまえば、バブル景気の恩恵を受けた人からすれば、

「失われた〇〇年」と言われる時代、特に「失われた10年」と言われた世代だ。

バブル景気を知らない僕からすれば、何が失われたのかは分からないし、

何を得たのかさえも分からない世代なので、

「なんとか世代」というのは、大人がつけるものに違いない。

僕ら以降の世代で言えば、

「ゆとり世代」「さとり世代」と呼ばれる。

無責任とか無関心とか無気力とか、とかく【無】のつく言葉を並べて、

「しらけ世代」と呼ばれたのが僕らよりも上の世代だから、

案外、今も昔も若者はそれほど変わっていない気もするが、

「ゆとり世代」や「さとり世代」が、

「ロスジェネ世代」「団塊の世代」「団塊のジュニア世代」と大きく異なるのは、

その時代の風潮よりも、

若者の性質的なイメージを彷彿させるところにある。

「ゆとり教育を受けた世代」だから「ゆとり世代」のはずが、

いつのまにか「三無主義のような危機感の薄い、なんだかゆとりのある世代だ」と言われているようなのだ。

そう考えると「しらけ世代」と呼ばれていた人たちが、

「ゆとり世代」「さとり世代」と揶揄するのだから、おもしろくないと言えば嘘になる。

バブル景気は経験したことはないが、

バブルを経験した先輩方の様子を伺うと、

どこか「一発当てられる!」的な【ゆとり】を感じずにはいられない。

対して、

ゆとり・さとり世代に関して評されるのが、

「期待しない」ことだから、

どちらがゆとり世代なのだか分からない。

ゆとり・さとり世代にとって、バブル景気など生まれる前の大昔の話なので、

さとり世代が「失敗を恐れて、堅実的になる」と分析されるのもやむを得ないように思う。

若者自体はそれほど変わっていないのかもしれない。

いつだって、大人から見れば、

三無主義だし、将来を曖昧にして今を生きているように見えるのだろう。

いつの時代だって、

「勉強は将来のためになるのだからしっかりやりなさい。」

というのは大人であって、

子どもが言っていたら、洗脳されているのではないかなと思う。

若かりし頃の有り難みは、過ぎ去ってからしか分からないのかもしれないが、

言っていることはいつでも同じようにも思う。

ただし、ゆとり・さとり世代と、

あえてここで対極に置くために称する「バブル世代」では価値観は変わってくるように思う。

時代が変われば、若者は変わらずとも考え方は変化するのだろう。

 

努力は報われるバブル世代

バブルの頃を知っている訳ではないが、

努力は報われるのである。

頑張ったら頑張った分だけ努力は報われるという神話があって、

まさにその神話通りにバブル経済は膨らんでいった。

貧しいものは「努力しなかった者」なのである。

なぜなら、努力して手に入らないものはないという幻想があったからだ。

と、バブルを経験せずに推察するのは、

僕がロスジェネ世代だからだろう。

バブル景気はなんとなく知っているけれど、

失われた10年を過ごしてきたと言われても、

何が失われたのかがピンと来ないのだ。

努力は報われるとは限らない。

どんなに努力しても天井があることを思い知らされた人が多かった。

IT長者なんかいたけれど、それも夢物語にしか聞こえなかった。

 

努力が報われるとは限らないさとり世代

努力が報われるとは限らないことが白日の元に晒されはじめ、

貧困の連鎖や虐待の連鎖、

遺伝子的な話まですれば、

人間の本質はこの世に生を受けた時に決定づけられている。

ここで注意したいのは、

同じ努力をしても、伸び幅が違うという点であって、

生を受けた時点で運命が決まっているとは、

教育学を学んだものとしては考えたくはないし、

それを証明するものは今後も出てこないであろうと思うが、

そう推察されるものであれば、今後の研究でどうなるかは分からない。

学校教育の流れを見ても分かる。

以前は、根性論がまかり通って、

それこそ十把一絡げに一斉に授業して、

「できないものは努力が足りん!」

と説き伏せればよかった。

(それが良い時代だったかは別として…)

現在は「個に応じた教育」が尊重され、

金子みすゞさんの「みんな違って、みんないい」が随分と受け入れられるようになったが、

そもそも根性論で育てられた教員ばかりなので、

それほどスムーズにいくとは限らないが、

【連帯責任】から【個の尊重】へと変化してきたことは間違いない。

もちろん、これは能力的な話だけではなく、

様々な要因が絡んでいることには注意しておきたい。

努力しても報われるとは限らない。

コスパが悪いければ、やらない方がまし。

骨折り損のくたびれ儲けだけはマジごめん。

失敗するのは非効率的で、成功することだけした方が効率的。

まぁ、そういった発想になるのもやむを得ないだろう。

これがいわゆる「さとり世代」と呼ばれる世代になる訳だ。

とはいえ、

僕は若者だけではなく、

失われた20年を経ても、

失われた〇〇年が続く日本においては、

ある意味、まともな価値観ではないかなと思う。

コスパ重視や効率化は、日本の軽自動車を代表とする省エネ技術から見ても分かる日本人の気質ではないか。

しかしながら、それを成功させてきたのは、失敗を学びに変えるという、

短期的に見れば一見非効率的で、長期的に見れば最後に「一発当てられる!」という発想を持っていた日本人だけだ。

まさに、プロジェクトXである。

効率化のために、努力は必ず報われると信じていた世代が、

今の日本の技術水準を高めていったと僕は思っている。

とはいえ、これも高度経済成長の波もあったのではないだろうか。

 

バブル世代の婚活のスタイル

バブル世代は、独断と偏見で申し訳ないが、

「お金があれば、なんでも手に入る。」

「努力をすれば、夢は叶う。」

まるで、夢と魔法の時代を生きていたようにしか思えない。

その頃から結婚相談所もあったし、

スピッツの「運命の人」の歌詞を邪推しすぎだとは思うけれど、

「愛はコンビニでも買えるけれど」

というのは、僕にはインパクトがある。

今の時代、愛はコンビニでは買えない。

一過性の愛ならば、風俗にでも行けば買えるのかもしれないが、

一過性の愛を愛と呼んで良いものか。

そして、継続的な愛の形の一つである「結婚」すら、

結婚相談所にさえ売ってはいないのだ。

バブル世代からすれば、

結婚相談所とは、

自分の希望する結婚相手をお金を出せば見つけられる望みのあるところだったんじゃないかと邪推してみる。

だからこそ、高額な入会金に、活動費、そして、自慢げなプロフィールを準備できた。

そして、プロフィールから、結婚相手の候補を選ぶのである。

とはいえ、あくまでも選ばれるのは【条件がいい人】か、もしくは【容姿のいい人】で、

【相性のいい人】になる可能性のある人は、書類選考で漏れていった訳だ。

それでも、バブル世代は、

お金や時間を費やして努力さえすれば、

必ず「一発当てられる!」という感覚から抜け出せないのではないかと思う。

バブル世代にとって、結婚相談所というのは、

【条件】【容姿】のいい人から、【相性】のいい人を対価を支払って見つける場所だったと考えれば、

入会金などの活動費が自ずと高額になって、

それを支払える能力のある男性が会員になるというのは当たり前の流れだったのかもしれない。

 

ゆとり・さとり世代の婚活スタイル

ゆとり・さとり世代は非効率的なことはしたくないのである。

堪え性がないのではなく、無駄が嫌いなのだ。

失敗もしたくない。失敗するくらいなら、成功を選びたい。

でも、低い水準の成功なんてのは真っ平御免なのである。

しかし、彼らは知っているのだ。

努力しても報われないかもしれないということを。

お金を支払って、努力しても、必ず結婚に繋がるとは信じきれないのである。

残念なことに、身の丈を知らないというのは、

別にこの世代に限ったことではない。

身の丈を知っている若者の方が少ないからこそ、

社会に出て「近頃の若者は…」と言われるのだから。

失敗したくないゆとり・さとり世代は、

リスクのある恋愛を控えるかもしれない。

お金と努力を要する婚活を避けてしまうかもしれない。

失敗しない一番の方法は何もしないことなのだから、婚活すらしないのかもしれない。

据え膳があれば、結婚するのである。

据え膳があって、下げ膳まであれば、離婚するのである。

もし、婚活するゆとり・さとり世代がいれば、

「期待しない」ことを真っ先に考えるのかもしれない。

そういう意味では、妥協できる相手と結婚していくことができるかもしれない。

 

怖いのは高齢化していくバブル世代

いつか「一発当てられる!」なんてのは、やってこない。

やってくるのかもしれないけれど、いつやってくるのかは分からない。

しかし、信じたくもなるのがバブル世代の性分なのではないだろうか。

ゆとり・さとり世代は、

結婚相談所にお金を支払えば、希望通りの結婚相手が出てくるなんて思っていないと思う。

そもそも期待していないのだ。

ただ考えるのは、コスパに見合った相手と会えるかどうか。

バブル世代にはかなり手厳しいことを言う。

バブル世代を40代以上と仮に設定しよう。

よくよく考えてみよう。

あなたたちが狙っている、

容姿が良くて年収が高く、安定した仕事についている人、

容姿が良くて機転が効き、家事・育児が得意な人、

そんな人たちはとうの昔に誰かと結婚して幸せにやっている。

容姿も良いし、年収も良い、安定した職業について、機転が効き、家事も育児も任せて頂戴なんて人は、

肉食系の人にバッチリ捕まって、結婚という契約を交わしているのだ。

「一発当てられる」なんて発想は捨てるべきだ。

ロスジェネ世代の僕からすれば、そんな大当たりは宝くじよりも確率が良くない。

そこそこ幸せに暮らせそうなそこそこの人を選ぶ発想に変えていかなければいけない。

もちろん、これは、結婚相談所のカラーになって良いと思うのだ。

どうしても、

非の打ち所のない【いい人】、

希望通りの【いい人】を見つけたいのであれば、

【条件】と【容姿】で選びたいのであれば、

入会金の高い大手の結婚相談所へ。

【容姿】だけは外せないというのなら、

ナンパした方が効率が良い。

重要になるのは、条件:容姿:相性のバランスなのだ。

どこに重きを置くか。

冷静に考えて欲しい。

条件は確かにその人のキャリアなのかもしれないがその人のことではない。

容姿はその人のものだけれど、性格のすべてを表すものではない。

相性だけが、基本的にどこまでも継続的に愛し続けられる部分ではないかと思う。

「一発当てられる!」可能性があるのは、

あなたが十分に優秀な人間であり、

(できれば、異性からのプロポーズを断るのが大変という人が良い)

そして、20代であることだ。

若くないというわけじゃない。

既婚者の半分が20代でパートナーと出会っていることを考えれば、

結婚相手を選び放題なのが20代だというだけだ。

もし、30代になっても一発当てられると思っているのなら、大勘違いだ。

その頃にはステキな異性は誰かのものなのだから。

これくらいの想像はすべきだ。

あなたが、たくさんの可能性を断ってきたのか、

あなたが、そもそもモテなかったのかは知らないけれど、

今は、バブル真っ只中とは違うのだ。

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