どんな人と結婚すれば、幸せになれるのか
- 婚活先生
- 2017年6月16日
- 読了時間: 8分
結婚のきっかけ
婚活者の人が一番気になるところといえば、
「どんなきっかけで結婚を決めるのかどうか」じゃないかなと思います。
今まで結婚しようと思っていても、
なかなか一歩を踏み出せなかったり、
出会い系イベントを含む婚活イベントや、
婚活もーるの各駅停車でたくさんの人と出会っていけばいくほど、
【決定打】が分からなくなる。
映画「恋妻家 宮本」の原作は重松清さんの「ファミレス」で、
ファミレスのメニューが多すぎて悩んでしまう優柔不断な男の話となっている。
そんな宮本が結婚を決意したのは、
できちゃった婚のプレッシャーからだし、
ほとんどのことは妻に決めてもらって生きてくることになる。
いつまで待つのか
「一目惚れ」という言葉があって、
それの結婚版とも言える松田聖子さんの「ビビビ婚」が流行語にノミネートされたのは、
1998年のことなので、2017年現在で言えば、かれこれ20年ほど前の話になる。
ちなみに、2000年には離婚しているので、
ビビビッときたからといって、生涯のパートナーとして適任かというとそういうわけでもないようだ。
この言葉から読み取れるのは、
「結婚のきっかけは、自分次第である」
ということと、
「間違いのないパートナー選びは存在しない」
ということじゃないかなと思う。
結婚も離婚もお互いに合意しておけばできるものなのだから、
何か外からのきっかけではなく、
自分の内からきっかけの方が強く働くと考えて良いはずだ。
結婚と恋愛は違うとはいうけれど、そのきっかけには大差ないのかもしれない。
ストライクゾーンが広い人ほど結婚しやすく、
ストライクゾーンが狭い人ほど結婚しにくいだけの話じゃないかなぁと思う。
前者はイチローみたいに安打製造機でなんでも当てにいく。
後者は絶好球のみを待ち続けることになるので、
ピッチャーがミスをしない限り、なかなかヒットは打てないだろうし、
おそらくプロの世界ではやっていけないだろう。
一度きりの人生だからこそ、絶好球を待つのも悪くない。
ただ、結婚やその後に子どものことを想定しているのであれば、
なかなかピッチャーが甘い球を投げるのを待つのも限界はあるんじゃないかなと思う。
結婚が結果なのか、結婚が目的なのか
既婚者の半分くらいは、
なんとなく恋愛して、なんとなく結婚していく。
つまり、結婚は交際の延長線上で、
「まぁ、これだけ長く付き合ったのだから、結婚でもしておこうか。」
と、そこまで軽くないにしろ、
「お互いいい歳だし、けじめとして結婚でもしようか。」
なんて、結婚のきっかけって案外テキトーなんじゃないかなと思う。
じゃぁ、もう半分くらいは、
「結婚したい」旨を伝えた上で、
友人に紹介してもらったり、
なんらかの婚活をしたりして、
結婚を目的として活動している、つまり婚活しているという調査結果がある。
そう考えると、結果的に結婚する人と、目的として結婚する人の2パターンあるわけだ。
結果的に結婚する人は、あまり良い言葉ではないだろうけれど、
ほぼ惰性で結婚していく。
もちろん、お互いの経済力とか将来性とかは考えると思うけれど、
「まぁ、お互いにお互いのことをよく分かっているしね。親も公認だしね。」
という感覚で僕は結婚したわけで、
結婚のきっかけに関して言えば、
僕の場合は、社会人として社会に出たタイミングで、
感情的なものではないので、夢もロマンもあったもんじゃないのかもしれない。
結婚が目的になると話は変わってくるだろうなという予測はできる。
知らない人と結婚を前提に会っていくわけだから、絶好球を選びたくなる。
恋愛のようになんでもかんでもブンブン振り回して当たったらラッキーではなく、
想像している「結婚のイメージ=理想の結婚像」があるので、
その結婚像にマッチングする人に狙いを定めないといけなくなる。
そうすると、ストライクゾーンも何もなかった恋愛とは違って、
(恋愛でも素敵な人としか恋愛したくないと思っていれば、絶好球待ちになるけれど、
恋愛の方がくっつく離れるが容易である点では、結婚よりはストライクゾーンは広いはずだろう。)
ストライクゾーンを極端に狭める必要が出てくる。
婚活というオーディションを放棄する
結婚を目的とすることは、自分のシナリオ上のパートナーという登場人物を選ぶことであり、
婚活とはそのオーディションのようなものである。
人生の一度きり(であるよう願う)の映画を完成させなければいけないので、
そのオーディションに慎重になるのも仕方がないことなのかもしれない。
その結果、多くの結婚相談所は、
【条件】と【容姿】を重視したプロフィール重視の婚活を提供せざるを得なかったのだろうし、
婚活者は、それを望んでいると言えば望んでいるのだと思う。
仲人や世話焼きの親族の縁結びは【条件】【容姿】もだが、
【相性】の面で人が人と人とを繋ぐのでそれなりに効果的だったのかもしれない。
お互いを知っている人が、縁談をセッティングするので、
読み間違いがない限り【相性】はそこそこだろうし、
紹介する以上は、下手な相手は紹介できない。
また、後方支援だってできる。
【条件】や【容姿】に難色を示したとしても、
お見合い写真やステータスでは分からない部分を、
補足説明できるところは強みだろう。
【条件】【容姿】という2点だけでは人は理解できないのだから、
こういった後方支援はとても役に立つし、
【条件】【容姿】の書類審査で落とされ続ける人からすれば、
この後方支援ほどありがたいものはなかったはずだ。
結婚生活は筋書きのないドラマである
野球が筋書きのないドラマと例えられるように、
人生だって筋書き通り=シナリオ通りにはいくとは限らないし、
婚活をしている時点で、ある意味、シナリオ通りではないのかもしれない。
人によっては、数年の婚活をスケジュールにいれているかもしれないけれど、
じゃぁ、シナリオ通りのタイミングで結婚できるかと言えば、
どこかでパートナー選びに妥協して、無理やりシナリオ通りに進めるか、
パートナーの配役ぴったりの絶好球が飛んでくるのをいつまでも待って、
できる限りシナリオに近づけるかのどちらかになるだろう。
もちろん、占い師や預言者のごとく、
ことごとくシナリオ通りの人生を送れる人もいるかもしれないが、
まだまだ「婚活文化」が定着していないと言える現代で、
婚活をシナリオに書き加えている人がいるとは思えない。
婚活をしている人は、シナリオに戻すのに血眼になっているのかもしれない。
筋書きのないドラマならば、筋替えのできるドラマに
もし、婚活する、つまり、結婚を目的とする、
更に言えば、「理想の結婚像」を目的とするために苦しむくらいであれば、
そのシナリオを一度捨ててしまうのはどうだろうかと思うのです。
年収や安定した職業などなど一般的に【幸せな結婚生活】に必要と言われる条件を洗い出してみれば、
それは誰だって、そうあれば良いと思っているのです。
しかし、どれだけ優秀な条件が揃っていても【相性】のよくない人と結婚することが、
本当にあなたのことを幸せにしてくれるのでしょうか。
一般的なことは一般的なことなのです。
酒癖が悪くないとか、タバコを吸わないとか、
そうあったらいいなぁと思える人の集合体である【婚活キメラ】を生み出していないかどうか、
再確認する必要があるように思うのです。
人生や結婚が自分で作ったシナリオ通りにはいかないというのであれば、
シナリオを作り替えられる相手、筋替えができる相手を探してみてはどうでしょうか。
人生が自分の思い通りにいかないことは、
婚活をすればするほど身に沁みて分かっているはずです。
なぜ、自分はいい人に出会えないのかと、苦悩する日々だってあるはずです。
苦悩の原因は、あなたが作り出したシナリオだと一旦考えてみるのはどうでしょうか。
シナリオを破棄したところで、
なかなか今までの価値観を変えることは難しいでしょう。
きっと、破棄しきれないようにも思います。
誰でも良いから結婚しなさいというつもりも、
妥協しなさいというつもりもありません。
あなたの決断と覚悟がなければ、結婚しても幸せになれない、
お互いに幸せになっていこうと努力できないと思うからこそです。
何かトラブルがある度に筋替え、シナリオの書き換えのできる相手と結婚できれば、
これほど幸せなことはないのではないかと思います。
最後に
私ごとですが、
僕が結婚したタイミングは、
教員採用試験に合格して、沖縄で仕事が見つかったからです。
妻はすでに小学校教員として働いていました。
結婚し、夫婦共働きの生活がはじまりました。
お互いに尊敬しあい、感謝し、家事を分担し、相手を慈しみ過ごしていました。
しかし、社会人2年目に、僕はうつ病になり休職することになります。
結婚するときに、曲がりなりにも男性である僕が家計を支えないといけないと思っていました。
すでに、僕のシナリオは崩壊しかけていました。
休職とほぼ同時期に不妊治療もはじめました。
つまり、ここでもシナリオ通りではなかったのです。
不妊治療の間に、
夫婦2人だけのシナリオも2人で想像しました。
結果的に、子どもを授かりましたので、
元のシナリオには戻ったわけです。
その後、僕は何度か復職・休職を繰り返し、
一生の仕事だと思っていた教育現場を離れることを決めます。
もともとどちらかが離職する予定でしたが、
なんとなくではあるものの僕は仕事を続けるつもりでしたし、
仕事を続けることが困難だと把握したことや、
家事や育児もそこそここなせるということなどいろいろな事情で、
僕が家庭に入ることになりました。
それを理解し、納得してくれたのが妻です。
人生や結婚が筋書きのないドラマなのであれば、
その都度、その現状を受け止めて、
筋替えができる相手と結婚することが、
どれほど幸せなことかを噛み締めることがよくあります。
「幸せな結婚」というのはなんなのかというと、
きっとその都度の状況をしっかりと把握して、
お互いにシナリオを書き換えていける相手と結婚することではないでしょうか。
それには、そういった相手を見つけることが大切なのではなく、
そういった関係を築いていくことが大切なのではないでしょうか。
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