生涯のパートナーを紹介してくれるサービスはない
- 婚活先生
- 2017年6月22日
- 読了時間: 4分
生涯のパートナーを見繕ってくれるサービスは存在しない
結婚相談所に行けば、
きっと【いい人】に出会えると思っているのは、
実はとても都合のいい話です。
結婚相談所が何故、
パートナー紹介所ではなく、
結婚相談所としか表現できないのか。
それは、店先のショーケースに並んだパンのように、
自分好みのパンを選べないところにあります。
理由は２つ。
１つは、条件通りの人なんてそもそもいないということ。
お腹が空いたと思って、
パン屋に入ったとして、
自分が想像した通りのパンがあるとは限らないし、
残念ながら、今回だけはと考えて、
陳列されているパンの中から、テキトーなものを選ぶのがほとんどです。
お気に入りのパン屋さんに行って、お気に入りのパンが決まっているのであればいいですが、
結婚相談所にあなたにとっての【いい人】、
つまり、まだ見ぬ【婚活キメラ】のような人がいるとは限らないし、
今だけ空腹を満たせば良いというわけでもなく、
生涯のパートナーは、そんなに簡単に決めることができないのです。
もう１つの理由は、
人はものではないということです。
あなたが選んだとしても、相手にも選ぶ権利がある以上、
選ばれるとは限らないのです。
あなたにあった【いい人】というのは、
【婚活キメラ】のようにオーダーメイドしなければなりませんし、
もし、そんな人が現れたとしても、
あなたを選ぶかどうかは分からないのです。
立場を変えて考える
え〜、そんな殺生なぁと思う人もいるかもしれませんが、
あなたが選ぶ側であれば、そういう気持ちになるのは仕方がありませんが、
あなたは選ぶ側でもあり、
陳列されるショーケースに並ぶ側、つまり選ばれる側でもあることを意識しなければいけません。
あなたが納得する人に選ばれれば良いですが、
多くの場合は、あなたが望まない人に選ばれることが多いのです。
なぜか？
少しでも良いものを選びたいと思うのが人間のさがというものじゃないでしょうか。
そして、ちょっと待てば、焼きたてのパンが出てくるかもしれない。
食事という一瞬であれば、妥協もできますが、
結婚という人生の大きな選択はそうもいかないでしょう。
そうなると、どうしてもちょっとでも【いい人】を選びたくなる。
臆病になる必要はないですが、
自分がどう見られているか分からずに、
選ぶばかりではなく、選ばれる自分を見つめ直さなければいけないとのです。
つまり、あなたは、あなたが選ばれたいと思われる相手に関心を抱いてもらわなければ、
それはただの高望みになってしまいます。
もちろん、高嶺の花だと思って、アプローチしないのはもったいないので、
どんどんアプローチすることは大切です。
人の縁なんて誰に分からないのだから、
あなたが勝手に「自分を選ばないだろう。」と悲観的に考えてしまったために、
相手を選んでくれてマッチングする可能性を無駄にする必要はないのです。
しかし、マッチングがうまくいかない時は、
自分を選んでくれる人を優先するか、
自分が選びたい相手と肩を並べるかの選択に迫られるのです。
人は商品ではないからこそ難しい
なぜ、生涯のパートナーを紹介してくれるサービスはないのでしょうか。
いちいち自分にあった人かどうかを付き合ってみて判断するという回りくどいやり方よりも、
条件にあった人を見繕ってくれた人を紹介してくれた方が早いはずなのです。
でも、立場を変えれば、
あなたが、
「この人の希望する条件とあなたの条件は見合っているので結婚して下さい。」
と言われても、
紙面に書かれた情報や聞き取ってもらった情報だけで決めることができるでしょうか。
人は商品ではなく、感情があるのです。
そして、結婚とはコミュニケーションですから【相性】が極めて大事なのです。
【条件】や【容姿】がドンピシャでも、
【相性】が悪ければ、その結婚は長続きしない可能性が大きいのではないでしょうか。
離婚理由の第一位はいつでも「性格の不一致」です。
性格が一致する人はいませんから、
もっと詳しく言えば「相性がよくなかった」ということになるでしょう。
お互いに努力すべきところが違うとか、
それこそ育ってきた環境が違うために価値観の違いで衝突があり、
それを修正することができなかったとか、
大事なのは、相手の意見を尊重し、自分の意見も尊重してくれる相手です。
当たり前の話ですが、
人は感情のある生き物です。
それはあなたも同じだし、相手もそうなのです。
だからこそ、結婚相談所はあっても、
生涯のパートナーを見繕ってくれるサービスはないのです。
つまり、結婚相手を探すには、他力本願ではいけないということでもあります。
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