【婚活キメラ】の婚活心理 再投稿
- 婚活先生
- 2017年7月26日
- 読了時間: 5分

婚活キメラ
よくファンタジーものと呼ばれる小説や映画などで、
さまざまな動物が入り混じった「キメラ」と呼ばれる生き物が登場します。
例えば、グリフォンといえば「鷲の翼と上半身」「ライオンの下半身」を持つ伝説上の生き物として登場するように、
良し悪しは個々が判断するとして、
実在する動物の特徴が入り混じった想像上の生き物として、人々が言い伝えてきたわけです。
おそらくですが、
そこには、良い特徴をかき集めた畏敬の念のようなものがあったのかもしれません。
婚活にも「婚活キメラ」が登場します。
これも架空の生き物か、もしくは夢幻の一つなのかもしれません。
「婚活キメラ」とは、
結婚相手に求める条件を寄せ集めた架空の結婚相手です。
つまり、キメラが架空の生き物のように、
「婚活キメラ」も現実から乖離している可能性があるのです。
婚活キメラの危険性
何度も繰り返しますが、
婚活をするのであれば、結婚相手に求める条件をある程度決めるのは正しいと考えています。
結婚相手なのだから、誰でも良いというわけにはいきません。
なので、条件なんか求めてはいけないという話をするわけではありません。
しかし、条件ばかりになってしまうと架空の「婚活キメラ」を生み出しかねないということ注意して欲しいのです。
実は、子育てにおいても「子どもキメラ」が存在します。
「一般的には〜」「普通は〜」「男の子は〜」「女の子は〜」とか、
子育て本に登場する子どもはほとんどが「子どもキメラ」です。
そして、僕はこの「子どもキメラ」が多くのお母さんたちを困らせているように思うのです。
婚活に関係なさそうですが、
例の一つとして取り上げていきたいと思います。
人は他者と比較するとき、
身近なものほど「減点法」で見て、
遠いものほど「加点法」で見る傾向があります。
あの人と比べて自分はダメだと思う人の方が、
遺伝学的に日本人には圧倒的に多いのです。
子育てにおいても似たような部分があり、
他の子どもと比べて、少しでも成長が遅い部分があると、
自分の子育ての仕方が悪いのではないかと悩んでいしまうお父さん、お母さんは少なくはありません。
そして、子育て本を見ると一層悩むのです。
「うちの子はこんなにも違う」と。
なぜ、そんなことが起こるかと言えば、
子育て本の多くが、
著者の子どもや、著者が見てきた子どもだったり、
統計学上で平均的な子どもでしかないのです。
特に、後者が「子どもキメラ」を生み出しているのは想像しやすいのではないでしょうか。
目の前の子どもではなく、
見たこともない、ましてや統計学上で多数で存在するのかどうかも分からない子どもに
一喜一憂してしまう親御さんは少なくはありません。
目の前の子どもしかリアルに存在しません。
特に我が子は目の前にしかいないのです。
比べている他の子とは、まったく別の存在なのです。
という話を「子育て講演会」でお話しさせていただいています。
「婚活キメラ」も好条件の寄せ集めに過ぎません。
見たこともない、もしかすると一般的な好条件の寄せ集めであって、
それこそ、まさにファンタジーの世界に存在するものでしかないのかもしれません。
「婚活キメラ」という架空の生き物を生み出して、
それに翻弄されてしまってはいませんか?
という話がしたいのです。

婚活キメラはファンタジーである
あなたは結婚相手に求める希望条件で塗り固めた空想上の生き物の「婚活キメラ」を探しています。
幻の生物で、もしかしたら、本当に幸運の持ち主であれば、見つけることができるかもしれません。
既婚者の友だちから、パートナーの自慢をされた時に、
それを真に受けてはいないでしょうか。
もちろん、その友だちが嘘をついているわけでありません。
ただただ、良いところだけをあなたに報告しているだけです。
その合間に、少し悪いところも入れると真実味は増しますが、
「完璧な人間、もしくはパートナーなど存在しない」というのは、
みなが薄々感じているものです。
その中で、夫婦円満に生活するにはどうしたら良いか試行錯誤している夫婦は、
友だちの前で、あまりパートナーの愚痴はこぼさないかもしれません。
とはいえ、愚痴をこぼせる相手というのもありますので、
夫婦関係というのは、案外、他人には分からないものなのです。
大切なことは、
あなたが生み出した「婚活キメラ」と現実が乖離していることに気がつくことです。
目の前にいる人があなたにとって100%の人でなくて当然なのです。
しかし、あなたが出会って目の前にいる人こそ、
リアルに存在する結婚相手の候補なのです。
ファンタジーを追い求めるなとは言いませんが、
空想と現実のギャップを埋める必要はあるはずです。
これを「妥協」と捉える人もいるかもしれませんが、
そもそもがファンタジーなのです。
魔法が使えると思っていたものを、
なんらかの科学技術で解決するのと大差ないのです。
テレパシーが使えると存在すると思っている大人はどれくらいいるでしょうか。
もちろん「私は使えます!」と公言する人もいるでしょうし、
それを否定するつもりはありません。
しかし、僕は使えません。
妻の気持ちは妻に伝えてもらわないと分からないです。
もし、遠く離れていて意思疎通しようと思うのなら、電話などを用います。
これを「妥協」と呼ぶでしょうか
実在しないものに思いを馳せるのも構いません。
どこまでも夢を見続けることが悪いことだとは言いません。
もしかしたら、希望通りのパートナーに出会えるかもしれない可能性を否定する気もありません。
ただし、
本当に結婚したいのであれば、
目の前の現実に目を向けることです。
あなたが出会ってきた人と、あなたの目の前にいる人、
つまり、あなたが経験したような人しかこの世の中には存在しないということです。
あなたが子どもを授かって、子育てをする際にも、
この「婚活キメラ」「子どもキメラ」の考え方は意味を持つと思っています。
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