top of page

【婚活考】 パートナーに求めるもの


婚活支援の現場に同席させていただき、

婚活者の様子やパートナーに求めるものに触れる機会をいただいている。

既婚者と未婚者の大きな違いは、

結婚経験があるか、結婚経験がないかな訳ですが、

じゃぁ、大きな差があるかといえば、

既婚者も未婚者もそれほど違いはないように見える。

婚活をしている人が、

明らかにモテないような人の集まりかといえばそうではなく、

結婚生活が行えそうではないような人かといえばそうではない。

未婚者と既婚者を区別するものは、

積極的にアプローチできたか、

積極的にアプローチしてくれる人がいて、一歩を踏み出せたかの違いしかない。

結構、運に委ねられているところが多いように思う。

もちろん、積極的にアプローチできた人に関しては、

運というよりも、行動力の結果なのだけれど、

相手が「うん」と言わなければ、結婚はできないのだから、

「うん」に委ねられていると言ってもいいんじゃないかなぁと思う(笑)

思い浮かべてみれば、

既婚者すべての人が結婚生活に向いているとは限らない。

そもそも結婚生活自体が相手がいて成り立つものだから、

その人が向いているかどうかよりも、

お互いの相性があるので、

長続きするためにはお互いの協力が必要なので、

結婚の向き不向きを論じるのは簡単なことではない。

結婚しても離婚する人もいるのだし、

すべての既婚者が婚活をすれば、結婚できるとは限らないことは、

ちょっと考えたら想像できるんじゃないだろうか。

結婚とはそう言ったもので、

結婚できるできないの差ってのは、

未婚者と既婚者で比べられるようなものではないと思っている。

この前の婚活セミナーで話したスライドの一つ。

これが、僕の今の現状。

婚活の場に出てきて、到底、結婚できるとは思えない。

それでも、既婚だし、愛想を尽かされている訳でもない。

ありがたい話で、夫婦も家庭も円満だ。

婚活者には「パートナーに求めるもの」という呪縛がある。

「パートナーに求めるもの」というのは、

社会一般的に考えられる理想の結婚相手のことを指す。

婚活を経てする結婚と、

婚活をせずにする結婚の差は、

前者が結婚が目的であるのに対して、

後者が結婚が結果という差で、

結婚が目的になる以上、結婚相手、つまり、パートナーに求めるものが頭をかすめる。

しかし、既婚者をよく観察してみれば分かる。

幸せな結婚生活が、

社会一般的に幸せを保証してくれる条件の上に必ずあるとは限らないことを。

簡単にいえば、

婚活をするからこそ「パートナーに求めるもの」が生まれてくるものの、

結婚している人を見てみれば、「パートナーに求めるもの」すべてを持っている人は少ない。

パートナーに求める具体的なものは、

経済力や安定した職業、容姿、相性などがある訳で、

年収300万・400万以上が婚活をする際に、

男性に突きつけられる経済力の相場になっているけれど、

結婚していて、子どもがいる人すべてが、

この年収をクリアしている訳ではないし、

年収をクリアしていないからと言って、

家庭が傾き、子どもが不幸だとは一概には言い切れないのも想像していただけると思う。

つまり、

婚活の条件の目安なんて、

幸せな結婚生活を送るには、

あまり当てないならないという話がしたい。

さて、スライドを見てもらいたいのだけれど、

僕は年収は0円で、

たまに、婚活の司会やセミナー、それ以外にお小遣い稼ぎはあるものの、

収入は安定していない。

よほど胸を張れるほど稼いでるなんていえない。

それでも十分に幸せな結婚生活を送れているし、

妻も満足していると言ってくれている。

容姿は人によって差があるので置いておくとしても、

僕が今婚活をはじめて結婚できるとは思えないんじゃないかなぁと思う。

結婚できない人が婚活しているとは限らない。

結婚できる人がもし、婚活の場に出たとしても結婚できるとは限らない。

もう少し、それぞれが、少なからずあなた自身が、

婚活に対する意識を変えるだけで、

幸せな結婚生活というのはすぐそこにあるのかもしれない。

 

本当に僕のごくごく主観的な意見でしかないものの、

婚活者のみなさんを見ていて、

「パートナーに求めるもの」の傾向を話したいと思う。

傾向を述べた後にしっかり対策も述べるので、

傾向だけで読んで、

「自分は選ばれないから、結婚に向いていない。」

と思うのは辞めてほしい。

婚活では選ばれない僕であっても、結婚していることは忘れずに読み進めてほしい。

【傾向】

男性が求めるものは、

家庭に帰ってきた時の安心感を得られる人のように思う。

つまり、美人よりは、愛嬌のある可愛い人が好まれる。

美人が悪い訳ではないのだけれど、

「隙がある」という言葉に代表されたり、

「男は度胸、女は愛嬌」という言葉もあったりと、

可愛らしさを求める傾向があるように思う。

男性はプライドの生き物であるので、

マウンティングした時に、

できる限り上位にいたいと感じるのかもしれない。

だから、強く美しい女性よりも、

少し隙のある、つまり愛嬌のある女性の方が、

力関係で優位な立場にいれると安心するのかもしれない。

女性が求めるものは、

リーダーシップを発揮して、強く引っ張ってくれる男性で、

しっかりと自立している男性であるように思う。

だからこそ、経済力は気になる。

まだまだ男性優位の社会構造で、

自分が職を失った時や、子どもができて離職することになった時に、

しっかりと家計を支えてもらいたいと思うのは当然である。

経済力だけではなく、

デートなどはエスコートしてほしいし、

告白やプロポーズは男性からしてほしいという女性も少なくはない。

女性が引っ張っていくことに対して、抵抗感のある女性が多いように思う。

【考察】

「パートナーに求めるもの」を考えた時に、

男性は、女性に女性性や女性的な役割を求めるし、

逆に女性も同様に、男性に男性性や男性的な役割を求める傾向が強いように思う。

つまり、なぜ、このようになるかといえば、

「男性は母親似の女性を、女性は父親似の女性を結婚相手に選ぶ」

と言われるように、

「結婚=両親」、「パートナー=異性の親」の固定概念という呪縛があるように思える。

男女共同参画社会が進み、

女性が社会に進出しはじめ、

共働きが増えはじめたり、

僕のような主夫も少なからず増え、

イクメン・家事メンという言葉で男性の家庭参画も少しずつではあるが意識が高まってきているように思う。

ただ、婚活をする人の意識は、

人世代前の結婚観に囚われているのではないかなと思ってしまう。

「男は仕事、女は家庭」であり、

男性には、一家の大黒柱としてしっかりして欲しいと思うし、

女性には、家庭を守って、仕事で疲れて帰ってきた自分を癒して欲しいと思うのかもしれない。

あくまでも、推測で、すべての人がそうではないけれど、

僕なりの手応えとしては、そこそこ的を射ていると思っている。

ミスマッチングがなぜ起こるかといえば、

男女差などさほどなくなってきている昨今で、

一昔前の男性的な男性は少なくなっているようにも思うし、

ある意味、一昔前の男性的な男性といえば、

家事も育児もしないのだから、結婚したいとは思えないはずなのに、

男性的な男性でかつ、家事も育児もできて、話も上手で、気遣いができてというのは、

かなりハードルが高いし、

それこそ、そんな万能は人は、積極的な女性にプロポーズされて結婚しているのではないかと思う。

つまり、皆が理想的だと思う男性は、結婚市場から早々にかっさわれていくのだ。

婚活にそういった素敵な男性がいないとは言わない。

ものすごく選ばれる男性だっているが、選びきれないためになかなかご成婚へと進まないこともある。

裏を返せば、選びきれないからこそ、婚活をしているのかもしれない。

男性婚活者が求める女性像も同様だ。

一昔前の専業主婦的な女性像が呪縛のように残っているものの、

自分の経済力から、稼ぎのある女性は人気だけれど、

まだまだ男社会の中で本領を発揮するためには、強くなければいけない。

一昔前の女性性と、同様に経済力などを兼ね備えた人は、

素敵な男性と同じように、早々に結婚市場からいなくなるか、

選びきれないまま、婚活の場へ進む。

誰も悪くないのが辛いところだ。

【対策】

婚活する以上は、

「パートナーに求めるもの」を無くしなさいとは言わない。

誰でもいいなんて投げやりにはなって欲しくない。

しかし、自分の想像している「パートナーに求めるもの」が、

実は非現実的ではないかということは想像して欲しい。

一般的に良いとされる人なんて、そんじょそこらにいないからこそ、

今まで、結婚する機会がなかったわけだ。

それが婚活をはじめたからといって、現れるわけがないし、

既婚者を見てみても、

そんな素敵な人はいないのだから、

そういった幻想は早めに捨てた方が良い。

それこそ、一昔前の男性性や女性性なんてのは、一度、ドブに捨てても良い。

これからの社会で、そんなものは逆に苦しめるだけかもしれない。

今の世の中「沈黙は金、雄弁は銀」は流行らない。

女性は話してくれる男性を求めているが、

夫婦の問題でよくあるのもまた、

「自分の話を真摯に聞いてくれない。」ということだ。

オールマイティなパートナーなんて、

未婚者、既婚者に限らずレアだし、

そんなレアな人は、肉食系の人がさっとかっさらっていくので、

どこにいっても見つからないと思った方が良い。

大事なのは、どうにかして、一度「パートナーに求めるもの」を捨ててしまうことだ。

こればっかりは、あなた自身しかできない。

それこそ、片目ではなく、両目をつぶって、清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要だ。

大丈夫、死にはしないのでやってみるといい。

そして、相手を仮の愛情でも良いので、

愛情を持って接してみることだ。

愛されたいのであれば、愛せる人を探すことよりも、

まずは、愛してみることだ。

関連記事

すべて表示
bottom of page