アンパンマンから学ぶ一般的自立と本質的自立
- 婚活先生
- 2019年3月28日
- 読了時間: 5分

アンパンマンと聞けば、多くの人がイメージできるだろう国民的キャラクターといえるのではないでしょうか。
アンパンマンとバイキンマンが1対1で対決したら、
本当に強いのはどっちだろうと考えた時、
僕はバイキンマンの方が格段に強いと考えています。
おいおい、ここ婚活の話だよね。
と、思われるかもしれませんが、
最終的には結婚の話に着地するのでお付き合いいただければと思います。
アンパンマンのおおまかなストーリー構成は毎回決まっています。
だからこそ、子どもに分かりやすいというメリットがあります。
多くの場合、アンパンマンはバイキンマンに負けてしまいます。
そして、ジャムおじさんが新しいパンを焼くことで、復活して勝利する。
これが一般的なアンパンマンの流れです。
悪役かつ負け役のバイキンマンですが、
バイキンマン単体の能力はとても高いのです。
腕力はともかく、発明能力はすごくて、
新しいマシンをつくってはアンパンマンに挑んでいくのです。
バイキンマンにもドキンちゃんやホラーマンといった仲間がいますが、
基本的に、バイキンマンがすべての面倒を見ていることが多く、
そう考えると、バイキンマンは1人でなんでもできてしまう象徴のように思うのです。
バイキンマンは、一般的に言われる自立の象徴のような気がします。
1人でなんでもできてしまう。
だから、基本的に助けてもらうこともほぼないのです。
ドキンちゃんも状況が危うくなると逃げて行ってしまいますが、
そんなドキンちゃんを許してしまうのもまたバイキンマンであり、
バイキンマンの人気はなんでもできて、究極的な優しさのようにもあります。
対して、アンパンマンには弱点があります。
顔が汚れたり、ぬれたり、食べられていると力が出ません。
ヒーローとは思えないような重大な欠点を抱えているわけです。
もちろん、汚れたり、ぬれたりするのも、
頭のあんぱんを分け与えるのも優しさゆえです。
あんぱんは日持ちする食べ物ではないので、
おそらく、毎日のようにジャムおじさんに焼いてもらっているはずです。
この時点で、アンパンマンは一般的自立とは言いにくいのではないでしょうか。
ジャムおじさんなくしてアンパンマンは成立しないのです。
ここは大目に見ても、
アンパンマンがバイキンマンに一度破れて、
再度挑戦するときには、ジャムおじさんが新しい顔を焼く以外に、
ほとんどの場合、アンパンマンは仲間の協力を得て、バイキンマンに勝つのです。
僕はここに本質的な自立が見えるように思っています。
さて、ここから結婚の話と絡めていきたいのですが、
自分でなんでもできることは素晴らしいことですが、
基本的に自給自足で水道も電気も何もない生活をしている人は日本ではほぼほぼいないでしょう。
無人島にずっと一人暮らしを続けている人がいますが、
それでも、親族から経済的援助を受けています。
人間は社会的動物と言われるように、
ある程度までは自分でなんとかできたとしても、
現代社会ですべてをなんでもすることは基本的にできません。
ここまで極論ではなくても、
仕事をし、お金を稼ぎ、そのお金でモノやサービスを買えば、
基本的に自立と言えるでしょう。
しかし、元気なうちはそれも可能なように思うのです。
人は歳を重ねれば、長生きすればするほど、
生活に支障が出てくることがほとんどです。
障害者と言う言葉が適切ではないかもしれませんが、
歩くのが難しくなったり、食事が困難になったりすれば、
「介護」を受けることも珍しくありません。
一般的自立には年齢によって、どこかで依存が必要になるように思うのです。
アンパンマンはある意味で、すでに障害者のようなものなのです。
雨に打たれたり、汚れたら力を失って、何もできなくなってしまう。
だからこそ、周りの人たちが助けてくれ、支えてくれる。
自分1人でできないことも、周りのサポートがあればよいのです。
一般的な自立のように、1人でなんでもできるわけではありませんが、
たくさんの人に支えられて自立したような状況になる方がいろいろなことができるように思います。
アンパンマンは完全にジャムおじさんに依存せざるを得ない状況ではありますが、
それも1つの自立の形で、本質的な自立、本質的自立と言って良いと思います。
かなり弱々なアンパンマンがなんでもできてしまうバイキンマンに勝てるのは、
本質的自立をしていて、たくさんの人に支えられているからなのです。
単体としてはバイキンマンの方が強いのかもしれませんが、
仲間の力も含めた総体としたときに、アンパンマンは圧倒的に強くなるのです。
そう考えると、結婚は本質的自立なのではないでしょうか。
アンパンマンとジャムおじさんをパートナーと考えると変な感じがしますが(笑)、
依存関係により、自分自身が強化されると言うのは良いことです。
バイキンマンのようになんでもできるからと言って、1人でなんでも抱え込んだり、
1人でどうにかしようしても、どこかで限界があるのです。
2人の力を、3人の力を、たくさんの人の力を合わせれば、
1人の時よりももっと力を発揮できるようにも思います。
結婚して女性が仕事に育児に家事に追われてしまうのは、
一般的自立を求められてしまって、バイキンマンのようになってしまうからです。
仕事もちゃんとしたい、子どもを大切に育てたい、妻として家事はしっかりしたい。
今の時代でも「仕事をする代償として、家のことをしっかりする」という価値観のある女性は多いように思います。
そうではなく、アンパンマンになれば良いのです。
たくさんの人の力を借りれるようになった方が、
特にアンパンマンでいえば、得意な人の力を上手に借りた方がより力を発揮できるのです。
日本では一般的自立が美徳のようになっていますが、
一般的自立ができるのは限られています。
長生きすればするほど、誰かのサポートを得ることになるのです。
1人で頑張るのも悪くはないのですが、
それよりも誰かと共生しながら本質的自立の方が良いんじゃないかと思うのです。
結婚というもので、バイキンマンのようになんでもやってしまう人もいるでしょうが、
アンパンマン的自立で、支え合うことができれば、本質的な自立を獲得できるのではないでしょうか。
結婚というのは依存関係の1つでありながら、本質的自立であり、
究極の支え愛なのです。
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